自律学習する組織づくり
日経225企業
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企業内研修
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導入
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受講
者数
自律学習する組織づくりにおいて重要なこと
eラーニングの導入などで社員の学習環境を整備しても、「自律的に学習する組織」へなかなか変化できない、というお悩みの声をよく聞きます。施策によって個人のスキルアップを強化できたとしても、組織全体のベクトルを合わせるのは非常に難しいものです。そのため主体的に学習する組織を短期間で目指すのではなく、社員の学習動機や傾向を踏まえて段階的に進めることをおすすめします。
グロービスの支援プロジェクトでは、まず組織変革を進めるプロセスの全体像を明確にします。そして各プロセスにおけるゴールを定義した上で、施策を検討し実行を段階的に支援します。数多くの企業へ「自律学習する組織づくり」につながる研修を提供しており、課題解決のノウハウを持つ当社へぜひご相談ください。
自律学習する組織づくりのサービス特長
組織づくりの鍵となる経営層へのアプローチ
グロービスは多種多様な業界で、自律学習する組織づくりのための研修を提供してきた実績があります。新たな風土を醸成するためには経営層の旗振りが不可欠ですが、当社は経営者・役員向けのプログラムを多数展開しているため、経営層へ働きかけ理解を促すファシリテーションに長けています。
組織づくりを阻む真因を特定し解決策を提示
グロービスのコンサルタントは、ほぼ全員がMBA(経営学修士)を取得しており人材開発の専門知識を有しています。そのため企業で起きている問題の真の原因を特定するところから議論を行い、育成施策の成果が最も上がりやすいところへ手を打つことができます。
たとえば組織づくりにおける役割は階層ごとに異なりますが、階層別のプログラムを設計し課題解決を支援することも可能です。また組織づくりを醸成していくそれぞれのプロセスで躓きがちな難所を把握しているため、それらを越えるための施策を設計し、提案いたします。
机上の理論ではない自社で実践してきたノウハウを提供
グロービスは設立以来、自律学習する組織づくりを経営活動に組み込み日常的に体現してきました。自社の実体験にもとづいた具体的かつ実践可能なコツや工夫をお伝えできるため、組織づくりを単なる理論の提供やあるべき論で終わらせません。
自律学習する組織づくりの研修テーマ
リーダーシップから思考力の強化まで幅広いテーマを組み合わせてプログラムを設計し、個人の意識変革と学習を促進する仕組み作りを進めます。組織づくりにおける役割は階層ごとに異なるため、階層別に課題解決を支援することも可能です。
自律学習する組織づくりの成果
お客様の声
スクール型研修を導入し自律的に学ぶ環境を整える
主体的なキャリア形成を望む若手・中堅社員が増えています。それを支援するには、自分に必要な分野を必要なタイミングで学べるグロービス・マネジメント・スクールの導入が最適と判断し導入に至りました。学びと業務のつながりを意識するための仕掛けをつくり、自律的に学ぶ環境を整えられた点において、主体的なキャリア形成の支援が一歩前進したと感じています。
オンライン学習の学びを発表し合い視点を広げる
「自ら学ぶ風土」の醸成を目指し、課長補佐層向けに「経営スキル習得プログラム」を導入しました。アセスメントで自己の強み・弱みを定量的に把握し、オンライン学習で自主的に学ぶ仕組みです。受講後には学んだ内容をレポートにまとめ、受講者同士で共有する発表会の場を設けたところ、多様な気付きを相互に聞くことで学びの視点が広がり、受講者のさらなる成長を後押しすることができました。
複数の研修を組み合わせて多様な学習機会を提供
業界にとって100年に一度の大変革期を受け、従来の企業文化からの脱却が課題でした。そこで、半年間で自律的成長と組織力強化を目指す、新たな人財育成プログラムを実施。オンライン学習や企業内研修、アセスメントなど、多様な学習機会を提供することで組織内の共通言語を増やし、「あのサービス、良かったよ」「このスキル伸ばしたいなら、あの科目がおすすめだよ」と口コミを増やし、組織全体で学びやすい雰囲気を醸成することにつなげました。
研修の満足度
自律学習する組織づくりのプログラム形態
組織風土を醸成する管理職と、学習の主体となる社員のそれぞれに必要なプログラムを、さまざまな形態で提供します。
企業内研修(講師派遣型)
体系化された内容を組み合わせる定型プログラムと、個々の課題に対して設計するテーラーメイド型プログラムの2種類を用意。テーラーメイド型では、企業の価値観や行動指針に基づいた学習促進の施策の策定や、特定の部門における自律的学習の促進など、より細やかなニーズに対応します。
いずれのプログラムも、リアル/オンラインを問わずご提供が可能です。さらに講師数460名超と国内最大級の研修体制を持っているため、大規模な研修でも問題なく実施できます。
定型プログラム | テーラーメイド型プログラム | |
---|---|---|
概要 | 学習効果を最大化できるよう標準化したサービス/プログラムから、お客様ごとに組み合わせたソリューションを提供する | お客様ごとにサービス/プログラム設計を含めて、テーラーメイドしたソリューションを提供する |
提供方法 | リアル/オンライン | リアル/オンライン |
定員 | 1クラス8名~25名 | 1クラス8名~25名 |
研修時間 | 1日7時間(リアル) 1日3時間×2回(オンライン) | 1日3.5時間~(リアル/オンライン) |
プログラムの例
自律的に学習する組織を作るためには、「学びの促進者」と「学ぶ主体」の二つの役割が上手く機能する必要があります。以下は、学びの促進者となる課長・部長層に向けた、部下の意欲・能力を引き出す手法や組織変革を導くリーダーシップを学ぶプログラムの一例です。
階層 | 組織開発上の目的 | ゴール | 研修案 |
---|---|---|---|
部長 | ・新たな組織風土醸成のきっかけを作る ・次世代のロールモデルとなる役員/部長像を立ち上げる | ・外部環境の変化を踏まえた健全な危機意識と当事者意識の醸成 ・激しい環境変化の中で自社を導く、高い視座を備えたロールモデルの輩出 | ・テクノベート概論 ・組織変革のリーダーシップ ・経営オーバービュー |
課長 | ・学びに対する動機付け/意義付けを行える ・現場と全社目線を行き来し、組織力を高めるリーダーの育成 | ・部下を理解し、意欲・能力を 引き出す手法の習得 ・組織・業務を俯瞰し、今後の あるべき姿を構想する力の醸成 | ・メンバーの意欲・能力を引き出す職場マネジメント ・設定型問題解決 ・経営戦略基礎 |
より詳しい内容は以下のページをご覧ください。
スクール型
さまざまなビジネスパーソンが学ぶオープンスクールを、リアルとオンラインの両方で提供します。多様な業界・業種のビジネスパーソンが集まる「他流試合型」研修では、社外の価値観や悩みに触れることで、自社との差分に気付き組織づくりにおける課題解決のヒントが得られます。1名様からご参加いただけるのはもちろん、企業内研修と組み合わせた長期の研修プログラムとしてもご活用いただけます。
企業の中核を担うマネジメント層向けに開発された経営幹部養成プログラムです。ビジネスの最前線で活躍するリーダー達の豊富な経験や知見を生かし、企業を変革に導く人材を育成します。育成目的やキャリアにあわせて全6プログラムからご選択いただき、組織と個人の双方にとって最適な育成を支援します。
累計取引企業数3,750社以上、14万人のビジネスパーソンが選んだ研修サービスです。経営に関する「ヒト」「モノ」「カネ」「思考」の4領域・計14科目から選択でき、全6回・3か月にわたって実践的なプログラムを行います。
各領域の理論・フレームワークの理解や、それらの活用方法を学ぶSTEP1(基礎科目)と、各領域の知識・スキルをもとにビジネスの現場での意思決定力や実践力をさらに高めるためのSTEP2(応用科目)があります。個々人の課題感やレベルに合わせてプログラムを選択できるため、複数階層の育成にも対応可能です。
在校生と累計卒業生数は約11,260名(2024年5月1日現在)と、日本で最も選ばれている経営大学院です。経営に必要なスキルとマインドを約24科目・標準2年(~最大5年)で体系的に学習し、経営者と同じ目線・共通言語をもった次世代リーダーを育成します。
eラーニング
3,400コース以上の動画コンテンツを定額で提供します。動画が短時間に区切られているため各自の隙間時間を活用して効率的に学習でき、クイズや理解度確認テストで知識定着も促進できます。自律的な学習を促す受講機能として、グロービスの知見が詰まった精緻なDXアセスメント機能(経済産業省提唱「デジタルスキル標準」に完全準拠)を搭載しており、個人と組織の能力を多面的・客観的に評価することが可能です。またアセスメント結果をもとに、個人・組織に必要な学びをリコメンドし、受講者個人の課題に沿った学びを提供。学習終了率は93%に達しています。
MBAの基礎科目を1科目から受講できます。クリティカル・シンキング、マーケティング、経営戦略、アカウンティング、ファイナンス、人材マネジメント、組織行動とリーダーシップの計7科目から、身につけたい知識やキャリアに応じてお選びいただけます。
GLOBIS 学び放題を英語ネイティブの方にむけて最適化しました。リーダーシップ、戦略、マーケティング、ファイナンスなど、MBAプログラムに対応したビジネスナレッジを英語で学べる定額制の動画学習サービスです。
アセスメント・テスト
GMAPは、ビジネスパーソンの能力を客観的に評価するテストです。累計65万人(2024年3月時点)の受験データを基に、他社のビジネスパーソンと自分のスキルレベルを相対的に比較することができます。研修後の効果測定はもちろん、GMAPのスコアから自身の得意・不得意領域を認識することで今後の学習計画を自律的に立てられるようになり、自律学習する組織づくりを前進させます。
学習管理システム
GLOPLA LMSは、研修運営のノウハウを熟知したグロービスが開発した学習管理システムです。学習活性化や育成施策の改善など、組織全体の育成を加速させます。また、社内外の研修のオペレーション業務や受講履歴を一元管理することで、複数の運営プロセスを自動化・省略化し、1研修あたりの作業工数を最大で1/3にまで圧縮できます(※当社推計)。
研修サービスの品質を支える体制
ビジネスの最前線で活躍する実務家講師
グロービス独自の厳しい基準をクリアした人材のみが講師として登壇。講師は経営者やコンサルタントなどの実務経験を持ち合わせるビジネスのプロフェッショナルでもあります。数々のクラスで磨きこんだティーチングスキルによって、受講者が考えアウトプットするための場づくりを行います。
最新かつ実践的な教育コンテンツを届け続ける体制
グロービスの研究開発部門では、研修などの教育現場やベンチャーキャピタルの投資先から収集した最新のビジネス知見を基に、独自の教育コンテンツを開発しています。研究開発部門には現役・実務家教員が属し、研修/スクールプログラム、GLOBIS 学び放題の動画教材、書籍、ウェブサイトなどのコンテンツを、ビジネスの現場で役立つ内容にブラッシュアップし続けています。
自律学習する組織づくりの活用事例
企業内研修(講師派遣型)やeラーニングなどのプログラムと組み合わせ、それぞれの強みを補完し合う形での活用も進んでいます。
業種 | 保険業 |
対象層 | 課長補佐層 |
プログラムの狙い/ポイント | アセスメントで自己の強みと弱みを客観的に把握し、学習の起点とする オンライン学習を通じて、個々人が必要なスキルを自主的に選択・学習できる環境を提供 学習後のレポート作成と発表会で、相互に気付きを得ながら学びの定着と自律的な学習を促進 |
その他の事例はこちらでご覧いただけます。
自律学習する組織づくりに関する質問
- 自律学習する組織づくりには、どのくらいの期間が必要ですか?
組織風土の変革は一朝一夕には実現しません。これまでの取り組み内容にもよりますが、数年単位で段階的に変革を目指す企業がほとんどです。グロービスの研修プログラムでは、まず学びに対する動機付けと意義付けをしっかりと行い、取り組み全体が加速するきっかけをつくります。そして企業が理想とする状況に合わせ、段階的にゴールを設定し達成度を測定できるように設計します。
- さまざまな役職や部署の社員がいる中で、自律学習する組織を作るにはどうすればよいでしょうか?
はじめに上位層への育成施策から取り組むことをおすすめします。組織づくりへの取り組みに対する上位層の理解・マインド・スキルを高めることで、「学びの促進者」として機能し、旗振り役となることを期待できるからです。また多様なアプローチを組み合わせることも効果的です。
たとえばeラーニングを活用して基礎的な学習を全社員に提供しつつ、階層別の企業内研修やワークショップを組み合わせることで、大きな効果を期待できます。研修の進め方や内容は、お客様の規模や業務の特性に応じて調整・ご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
- 忙しいビジネスパーソンが業務と研修を両立できるか不安です
受講者の多くが、働きながら学ぶビジネスパーソンの皆さんです。クラスごとの予習・復習は企業内研修(講師派遣型)・スクール型研修いずれも合計で5〜10時間程度行うことを推奨しています。業務で感じた課題を意識して学び、学んだことをすぐに実践することで、自律的な学習サイクルが形成されるため、むしろ業務と並行して学ぶことをおすすめします。スクール型研修では、急な出張や会議でどうしても授業に参加できない場合に、振替制度をご用意しています。
- 対面とオンラインのクラスを併用することはできますか?
可能です。
- 企業内研修(講師派遣型)の場合、科目や講座ごとにリアル/オンラインのいずれかを選択して学ぶことができます。
- スクール型研修の場合もリアル/オンラインのいずれかを選択いただけます(※一部、オンラインのみ開講の科目もございますのでご了承ください)また、やむを得ない事情により申込クラスへの出席が難しい場合に、一定条件にて別のクラスへ出席いただける振替制度をご用意しています。リアル/オンラインともに開講がある科目については、通学・オンライン間の相互振替も可能です。
なお、リアルとオンラインとで提供するプログラムや教材に違いはなく、オンラインのクラスでもアウトプット中心の双方向型のコミュニケーションで進行しますので、ご安心ください。
- さまざまなテーマがありますが、どれから取り組めばいいでしょうか?
企業によって、求められるスキルや研修内容、研修対象、選抜基準などは異なります。グロービスではまずコンサルタントがヒアリングを行い、お客様を取り巻く環境や経営戦略・人事戦略を深く理解します。そして解決すべき課題を整理した上で最適なプログラムを設計し、ご提案いたします。
自律学習する組織づくりが求められる理由
環境変化に適応し企業の競争力を維持するため
グローバル化やM&Aによる市場変化への対応、少子高齢化に伴う労働人口減少への対応など、企業が直面する課題は数多くあります。企業がこのような環境変化に適応し競争力を維持するためには、組織全体が継続的に学習し成長し続けることが不可欠です。また自律的に学ぶ風土が醸成されると、社員は新しいアイデアや解決策を見つけやすくなり、イノベーションの促進が期待できます。
短期間でのゴールを目指さず段階的に進めることが大切
自律学習する組織づくりには、学習を促進する人事制度や評価システムの構築、経営層のコミットメントと支援など、組織全体での取り組みが欠かせません。また組織づくりには一定の時間がかかるため、短期間でのゴールを目指すと壁にぶつかりやすくなってしまいます。現状把握から始まり、学習基盤の構築からPDCAサイクルの確立まで、段階的に組織の学習文化を構築することが必要です。
なぜ研修が必要なのか
自律学習する組織づくりを進めるためには、社員の意識変革が必要です。学びの必要性や意義を浸透させるためには、自社を取り巻く環境変化を的確に捉える力と、今後向かうべき方向性・戦略を描き、組織に伝える力がマネジメント層に求められます。しかしこれらを業務の中だけで習得するのは難しいため、研修を通じて意図的に育む必要があります。また学習を風土として根付かせるためには、組織としての共通言語の形成や、学んだ内容を実践する機会の提供も重要です。これにはマネジメント層とメンバー層の両方を巻き込んだ研修を設計するのが効果的です。
自律学習する組織づくりの成功ポイント
風土醸成までのプロセスと難所の把握
組織風土を変革するためには、やみくもに取り組むのではなく、明確なプロセスのもとに進める必要があります。自律的な学習が組織へ定着するまでには、方針の認知、意義の理解、行動、継続、というプロセスを経るのが一般的です。それぞれの段階でゴールを定義し、起きうる問題の存在を認識した上で、施策を検討し実行することが大切です。
組織風土醸成の担い手となるメンバーの巻き込み
新たな組織風土をつくるためには、影響力と熱意を持った変革の担い手となるメンバーの巻き込みが不可欠です。そのためには、幹部層、中堅管理職、若手リーダーなど、組織のコアとなる人材へ、組織づくりの行動指針となるものを行き渡らせる必要があります。新たな方針の経営上の位置づけや、経営にもたらす効果を説明し、重要性を理解してもらうことから始めましょう。
組織の階層別に施策を分ける
自律学習する組織づくりにおいては、階層ごとに担う役割が異なります。部長層・中間管理職層は「学びの促進者」、メンバー層は「学びの主体」として機能します。
「学びの促進者」である管理職層に対しては、新しい風土醸成の担い手としての自覚を促す施策を実施します。具体的には、環境変化への理解を深める機会の提供、リーダーシップスキルの強化、そして自らの役割の重要性を認識させるプログラムなどが効果的です。
一方「学びの主体」であるメンバー層に対しては、学習しやすい環境を整備します。たとえば、時間や場所の制約を考慮したオンライン学習施策の導入や、学びや体験を共有する機会の設定などです。これらにより継続的な学習を促進し、組織全体の学習文化につながります。