論理思考の強化
日経225企業
取引実績※1
企業内研修
有益度★★★★★※2
導入企業数
受講者数
※1:2025年4月グロービス調べ ※2:2025年3月「テーラーメイド型プログラム」を除く平均値
論理思考の強化において重要なこと
グロービスは論理思考のことをあえて「クリティカル・シンキング」と呼んでいます。クリティカル・シンキングとは「健全な批判精神をもって、自身の考え方・常識・前提条件を客観視する思考法」のことです。
書籍などで論理思考の知識を習得しても、ビジネスで実際に使えるレベルで身につけるまでには、高いハードルが存在します。もともと人には無意識に身につけてきた「思考の癖」がありますが、そのことを客観視し自ら気づける機会はなかなか訪れないからです。
論理思考を実践し習慣化するためには、トライ&エラーを繰り返すことが必要です。学んだ思考の型を基にアウトプットを行い、それに対して多様な視点からのフィードバックを受けることを繰り返して初めて、仕事に生かせるレベルに到達することができるのです。
グロービスは、数多くの演習を通じた実践的トレーニングを中心に、研修プログラムを設計しています。研修の場でアウトプットとフィードバックを反復することで、論理思考を「仕事で使える」レベルへ引き上げます。
「論理思考の強化」研修の特長
業務に転用しやすい「ケースメソッド」による学習
グロービスが採用している学習手法「ケースメソッド」とは、実際の企業事例(ケース)を題材に、困難なシチュエーションでの意思決定を疑似体験して、論理的思考力と課題解決力を鍛えるものです。ケースを分析・解釈し、それを他者と議論するプロセスを通じて、自ら気づき考える力を養います。ケースメソッドを通して、課題解決に至るまでの理論やアプローチ方法を学ぶため、自身の考え方をアップデートし実務に応用することができます。
※「ケースメソッド」の詳しい解説はこちらをご覧ください。
年間導入数3,400社のグロービスが設計したプログラム
クリティカル・シンキングを中心に、あらゆるビジネススキルの土台となる論理思考力を鍛えます。グロービスは「クリティカル・シンキング」という概念を日本に広めた立役者として知られており、その専門性と実践性に対して、導入企業から研修有益度4.6という高い評価を得ています(5段階評価、2024年3月時点。テーラーメイド型プログラムを除く平均値を掲載。研修実施の目的・ゴール・受講環境などにより異なる場合もございます)。
最新の経営研究を行う専門部署が開発
「グロービス経営大学院での理論」と「ベンチャーキャピタルによる企業へのご支援を通じた、ビジネスの現場で得られる知見」をかけ合わせた、オリジナルのプログラムです。これらは経営大学院での定期的な開講を通じて、常に内容をアップデートしています。その品質を保証するために、万が一サービスにご満足いただけない場合に全額返金するクオリティ・ギャランティー(品質保証)も用意しています。この制度は高品質のサービスを常にお届けできるという自信の表れでもあります。
※一部対象外の研修・サービスがございます
幅広いシチュエーションに応用できるスキルを強化
ビジネスの基本となる論理的な思考プロセス、定量分析、ファシリテーションなどを学び、実務ですぐに活用できるスキルを習得します。

「論理思考の強化」研修の成果
お客様の声
初めての受講者でも積極的に参加できた
企業内研修(講師派遣型)、グロービス・マネジメント・スクールへの通学、「GLOBIS 学び放題(eラーニング)」での自己学習の3つを組み合わせた研修プログラムを実施。企業内研修のグループワークではたくさんの演習問題に取り組み相互にフィードバックをし合うことで、論理思考の型を学びつつ、自分の考え方の癖を浮き彫りにすることが出来ました。講師のファシリテーションがうまく、初めての受講者でも積極的に参加できていたのが印象に残っています。
クリティカルシンキングの実践までを学ぶ
急速なデジタル化と新規プレイヤーの増加により、戦略立案力の向上が急務でした。そこで、管理職30名を対象に3か月間の論理思考力強化プログラムを実施。クリティカルシンキングの基礎から、実際の経営課題を用いたケースメソッドまで幅広く学ぶ機会を得られました。
研修の満足度

論理思考強化のプログラムと提供形態
研修の実施手法・形式は、グロービスから講師を派遣し自社社員のみで受講する「集合研修(講師派遣型)」、他社の受講者と共に学ぶ「スクール型研修(公開講座)」、場所や時間を限定せずオンライン動画で学ぶ「eラーニング」の大きく3つに分類されます。

グロービスでは、ご予算・研修期間・受講者のレベルに応じて、最適な手法を柔軟に組み合わせたご提案が可能です。また、効果測定や研修の仕組みづくりまで、お客様の育成施策を全方位的にサポートいたします。
集合研修(講師派遣型)
集合研修は、自社社員のみを対象に、グロービスから講師を派遣して実施する研修手法です。
部門を越えて複数の社員が同時に受講することで、組織内の共通言語形成につながり、部門間の円滑な連携の一助となります。また、自社の課題に沿ったプログラムを選択し学ぶことで、研修後の現場における具体的な課題解決も期待できます。
体系化された内容を個社ごとに組み合わせる定型プログラムと、各社の個別課題に対して内容を設計するテーラーメイド型プログラムの二種類をご用意しています。
| 項目 | 定型プログラム | テーラーメイド型プログラム |
|---|---|---|
| 実施形式 | リアル/オンライン | リアル/オンライン |
| 研修期間 | 1日~(柔軟に設計可能) | 数か月~(柔軟に設計可能) |
| 所要時間 | リアル:1日7時間~ オンライン:1日3時間×2回~ | リアル/オンライン:1日3.5時間~ |
| 費用体系 | 1プログラム当たり料金制 | プログラムにより異なる |
どちらの形態でも、基礎知識・スキルを習得するものから実践度合いを高める応用的なものまで、個々のマネジメント層の課題に応じた研修プログラムをご提案します。更に講師数470名と国内最大級の研修体制を持っているため、大規模な研修でも問題なく実施できます。
プログラムの例
若手~管理職まで、階層に適したテーマと目的で論理思考の強化に取り組むプログラムです。
| 役割 | 能力 | プログラム | ||
| 思考 | 対人 | |||
| 管理職 | ・担当分野のあるべき姿を描き、課題形成・解決力とリーダーシップを発揮する ・周囲を巻き込み指導しながら、組織目標の達成に貢献する | ・経営視点で外部環境変化を捉え問題を設定・解決する力 ・多様性・相互依存が増す中で、公式権限に頼らず周りを動かす力 | 経営視点の問題解決 | 多様な人・組織を動かす影響力 |
| ・あるべき姿を高く持ち、自ら適切な問題を設定・解決する力 ・他部署との緻密な調整・連携を通じて主体的な協力を取り付ける力 | 設定型の問題解決 | 知恵とやる気を引き出すファシリテーション | ||
| 中堅 | ・担当業務の問題解決をする ・主力メンバーとして後輩を指導し、コミュニケーションの起点となりながら、職場を活性化する | ・経験・勘ではなく、合理的に問題を解決するカ ・適切な質問を投げかけ、後輩が自的に考える力を高める力 | 仮説思考による問題解決 | 部下・後輩育成の質問力 |
| 若手 | ・担当業務を工夫・改善しながら効果的に遂行する ・チームにおいて主体的な関わりを発揮する | ・前例にとらわれず、目的起点で常に考え、改善策・考えを立案する力 ・立案した考えを、わかりやすく主体的に発する力 | 論理思考の基本 | 相手を動かすコミュニケーション |
より詳しい内容は以下をご覧ください。
スクール型研修(公開講座)
スクール型研修は、様々な業界・業種のビジネスパーソンが集まる「他流試合」型の研修手法です。
社外ならではの緊張感の中で議論を重ねることで、固定化しがちな視点や思考を見直し、新たな価値観に触れながら自身の判断軸や「持論」を磨く機会を得られます。加えて、社外の人的ネットワークを築くことで、鮮度の高い情報や客観的なフィードバックを得ることも期待できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施形式 | リアル/オンライン(※一部科目はオンラインのみ) |
| 受講期間 | 3か月(全6回または全12回) |
| 研修時間 | 1回3時間 |
| 費用体系 | 1名あたり料金制 |
リアルとオンラインの両方で提供しており、各社1名様からの参加はもちろん、集合研修(講師派遣型)と組み合わせた長期プログラムとしても活用いただけます。個々のマネジメント層の課題に応じ、基礎から実践まで幅広い科目を選択可能です。
グロービスでは、経営層・マネジメント層向けの「グロービス・エグゼクティブ・スクール」、幅広いビジネスパーソン向けの「グロービス・マネジメント・スクール」を開講しています。
また、学位(経営学修士)の取得を目指す「グロービス経営大学院」を企業派遣でご利用いただくことも可能です。

グロービス・エグゼクティブ・スクール
将来の経営幹部の養成を目的に、マネジメント層向けに開発したスクール型研修プログラムです。育成目的やキャリアに合わせて全7プログラムから選択し、自社をけん引するリーダーに必要な経営スキルを体系的に学べます。
グロービス・マネジメント・スクール
未来のリーダー育成を目的に、幅広い層のビジネスパーソンを対象としたスクール型研修プログラムです。経営に関する「ヒト」「モノ」「カネ」「思考」「テクノベート」の5領域・計15科目から、個々の課題感や目的に適したプログラムを選択し、全6回・3か月間にわたって実践的なスキルを習得します。多様な人材が集う環境での学びを通じ、ビジネスの基礎力を体系的に養います。
グロービス経営大学院
累計卒業生数は約10,679名(2025年3月現在)と、日本で最も選ばれている経営大学院です。経営に必要なスキルとマインドを約24科目・標準2年(~最大5年)で体系的に学習し、経営者と同じ目線・共通言語をもった次世代リーダーを育成します。
eラーニング
グロービス学び放題
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施形式 | オンライン |
| 契約期間 | 6か月/12か月/36か月 |
| 研修時間 | 1コース 10分~1時間前後(コースにより異なります) |
| 費用体系 | 1IDあたり料金制(最小10ID~) |
グロービス学び放題は、AI・DXなどの最新テーマから普遍的なビジネス知識までを、グロービス品質で体系的に提供する学習プラットフォームです。
AIが学習パートナーとして理解度や成果を可視化し、次に学ぶべき内容を提示。動画視聴にとどまらず、「測る→学ぶ→成長する」仕組みとして機能し、一人ひとりに最適化された自律的な学びと実務への応用を後押しします。
なお、英語版コンテンツも提供しており、グロービスが培ってきたビジネスナレッジや実務で活かせる幅広いビジネスの知見を、世界中で学ぶことができます。グロービス学び放題をご契約いただければ、どなたでも視聴できます。
eMBA
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施形式 | オンライン |
| 受講期間 | 3か月 |
| 研修時間 | 1科目3~25時間(科目により異なります) |
| 費用体系 | 1科目あたり料金制 |
グロービスMBAのエッセンスをストーリーと事例で学ぶ、アウトプット強化型の eラーニングです。
「グロービスMBA科目」、「時代の変化に対応するためのショート科目」に加え、「AI対話トレーニング科目」を厳選して提供。身につけたい知識やキャリアに応じて1科目から受講いただけます。
多言語対応
グローバル人材育成(英語サイト)
グローバル人材として力を発揮するための人材育成プログラムを、英語、中国語、日本語の3言語にて幅広く提供しています。
アセスメント・テスト(GMAP)
GMAPはビジネスパーソンの能力を客観的に測定するテストです。「考える力・論理思考(クリティカル・シンキング)」と「経営知識・マネジメント(ビジネス・フレームワーク)」を測定領域とし、ビジネスパーソンの理解度と実践度合いを測定します。
累計78万人(2025年3月時点)の受験データをもとに、日本のビジネスリーダー層と自社社員のスキルレベルを比較することができます。研修前の課題抽出や研修後の効果測定はもちろん、昇格試験や評価指標としても活用でき、データに基づいた精度の高い育成施策の立案をサポートします。
学習管理システム(GLOPLA LMS)
GLOPLA LMSは、研修運営のノウハウを熟知したグロービスが開発した学習管理システムです。
研修効果を測定・可視化することで、成長や成果を人事・社員の双方で実感できます。また、システム内で受講者の上司を巻き込む各種機能により、部下の学びを現場の配置や育成に活かすことも可能です。
さらに「グロービス学び放題ライト※」の活用や研修情報の一元管理により、自律的な学習を後押しします。加えて、グロービスのコンサルタントが育成体系の設計から活用定着まで伴走し、LMSを組織の力として根づかせます。
※「グロービス学び放題」から厳選された一部のコンテンツを、GLOPLAにて無償で視聴できる機能
サービスの品質を支える体制
ビジネスの最前線で活躍する実務家講師
グロービス独自の厳しい基準をクリアした人材のみが講師として登壇。講師は経営者やコンサルタントなどの実務経験を持ち合わせるビジネスのプロフェッショナルでもあります。数々のクラスで磨きこんだティーチングスキルによって、受講者が考えアウトプットするための場づくりを行います。


最新かつ実践的な教育コンテンツを届け続ける体制
グロービスの研究開発部門では、研修などの教育現場やベンチャーキャピタルの投資先から収集した最新のビジネス知見を基に、独自の教育コンテンツを開発しています。研究開発部門には現役・実務家教員が属し、研修/スクールプログラム、GLOBIS 学び放題の動画教材、書籍、ウェブサイトなどのコンテンツを、ビジネスの現場で役立つ内容にブラッシュアップし続けています。

「論理思考の強化」研修の活用事例
実務の効果・効率を高めるための論理思考を学ぶ

| 業種 | 商社 |
| 対象層 | 今後独り立ちして、先輩社員を助ける立場になる20代後半~30代前半 |
| 育成ストーリー | 若手社員はこれまでOJTおよび研修により、社会人としての基礎知識および担当業務に関する知識は身につけてきた。しかし、詰めが甘かったり、考えが甘いといった指摘を上長から受け、悩んでいる若手社員が多い。「実務で考えるとはどのレベルか」を理解し、実践的な論理思考を身につけてほしい。 |
| プログラムの狙い/ポイント | |
| 導入サービス | 集合研修(講師派遣型) |
「論理思考の強化」研修のよくある質問
- 忙しいビジネスパーソンが業務と研修を両立できるか不安です
受講者の多くが、働きながら学ぶビジネスパーソンの皆さんです。クラスごとの予習・復習は企業内研修(講師派遣型)・スクール型研修いずれも合計で5〜10時間程度行うことを推奨しています。業務で感じた課題を意識しながら学び、学んだことをすぐに実践することで、自律的な学習サイクルが形成されます。このため、むしろ業務と並行して学ぶことをおすすめします。
なおスクール型研修では、急な出張や会議でどうしても授業に参加できない場合に、振替制度をご用意しています。(申込科目においてクラスが複数開講しており、振替希望先に空席がある場合に限りご利用いただけます)
- 対面とオンラインのクラスを併用することはできますか?
可能です。
- 講師派遣型(企業内)研修の場合、対面とオンラインの2つの受講形式を科目や授業ごとに自由に組み合わせながら学ぶことができます。
- スクール型研修の場合、通学とオンラインとで提供するプログラムや教材に違いはありません。オンラインのクラスでも双方向型のコミュニケーションで進行します。同一科目の同一回の授業で、通学とオンライン間の振替が可能です。ただし「リアルのクラスを申し込んだが、毎回オンラインに振り替える」というような、クラス回ごとの行き来はできませんので、ご注意ください。
- グロービスの研修は難しそうなイメージがありますが、当社の社員でもついていけるでしょうか?
経験豊富な講師陣が受講者の前提知識や課題感を見極め、研修の進め方を調整しますのでご安心ください。講師は初学者を巻き込むファシリテーションスキルに優れているため、初めての受講者の方からも「講師がどんな意見でも否定せずに受け止めてくれ、適切にフィードバックしてくれたので安心して受講を進められた」というお声をいただきます。ほとんどの方にとってグロービスが初めての研修ですが、問題なく学んでいただけています。
事前課題もありますが、現在の受講者自身の知識・経験の棚卸しを目的としているため、「うまく書けたかどうか」は問題視しておりません。ご安心ください。
- 事前課題は講師に見てもらえるのでしょうか?講師からのフィードバックをリアルタイムで受けられますか?
事前課題(の提出)は以下のような役目がございます。
- 受講者にとって、当日の学習効果を高めるため
- 講師にとっては、受講者の状況を把握する要素のひとつでございます。
講師は各人の事前課題にフィードバックを行いませんので、あらかじめご了承ください。ただ、各人の事前課題を講師がフィードバックせずとも、研修自体では多くの学びや気づきが得られるような仕立てとなっておりますのでご安心ください。また、研修終了後には当社コンサルタントがお客様との面談のお時間をいただき、クラス単位での研修結果へのフィードバックをいたします。
- さまざまなテーマがありますが、どれから取り組めばいいでしょうか?
最適な学習順序は、個人や組織の具体的なニーズによって異なります。一般的には、基礎的な論理思考やコミュニケーションスキルから始め、徐々に専門的なテーマに進むことをおすすめします。ただし、具体的な学習プランについては、お客様の状況や目標に応じて個別にご相談させていただくのが最善です。まずはお気軽にご連絡ください。
論理思考の強化が必要な理由
さまざまなスキルの土台となる論理思考力
現代のビジネス環境では事業の在り方が急速に変化しています。このような状況下で組織が競争力を維持するためには、変化に柔軟に対応する組織と、おのおのが自律的に考え動くことができる人材が不可欠です。そのために必要となるのが、論理思考力です。論理思考は物事を筋道立てて考え構造化し、普遍的な原理原則に基づいて判断する思考法です。ビジネスのシチュエーションが変わっても活用できるスキルであり、時代の変化に強いビジネスパーソンを目指すためには不可欠です。
なぜ論理思考力の強化がうまく進まないのか
論理思考の重要性は広く認識されているにもかかわらず、多くの企業では、その強化が十分に進んでいるとは言えません。その要因はいくつか考えられます。
まず、自分の無意識の「思考の癖」に気づける機会はなかなか訪れません。目の前で起こっている事象、相手や自分の関心、経験や常識などに思考が引きずられていても、そのことを自ら認識するのは非常に難しいことです。だからこそ「自分の考えを常に疑い、客観的に見つめ直す姿勢」であるクリティカル・シンキングを身につける必要があります。
そして、学習するコツをつかみにくいことが挙げられます。論理思考という分野では、書籍などで勉強して「スキルがついた」と思い込んでしまうという事象が多く見られます。とくに日本人は知識詰め込み型の教育を受けてきた影響で、「スキルアップ=知識獲得」と無意識に捉えがちです。学び始めて間もない時期にアウトプットがうまくできず、継続学習することを諦めてしまうこともあります。
さらに、論理思考の強化には実践を通じた継続的な習慣化が必要ですが、多くの企業では実践の機会を十分に提供できません。中でもミドル層以上の社員の場合には、過去の経験から解決策「らしきもの」を導き出せてしまうため、丁寧に論理を組み立てる習慣が身につきにくいという問題も見られます。この「経験則」に頼る傾向が、新しい思考法の習得を妨げる要因となるのです。
論理思考強化のための研修の必要性
論理思考の基本を理解することと、それをビジネスの現場で活用することの間には大きな隔たりがあります。この隔たりを埋めるには、専門的なトレーニング=研修プログラムが効果的です。日常業務では緊急性や効率性が優先されることが多く、論理的思考のプロセスを意識的に磨く機会は限られているからです。研修の場を設けることで、実践的な演習を通じて論理思考を学び、習慣化するきっかけを得られます。
また、研修などの場づくりだけではなく、OJTでも上司から論理思考に関するフィードバックをもらえることが望ましいです。
- 目的を見失ったまま思考を始めていないか?
- 自分の意見を人に伝える際、相手の反論に備えられているか?
- 自分の主張には確かな根拠・ファクトが存在するか?思い込みはないか?
などの事柄を、他者からの指摘なしに、自分で客観視して見つめ直すことはそう簡単ではないからです。効果的なフィードバックを行うためには、上司が部下以上に論理思考力を備える必要があります。しかし組織内に思考力を磨く環境をすぐに作ることは難しいでしょう。その場合は上位層の方から研修受講を進めることで、組織的な論理思考の基盤をつくることを期待できます。
「論理思考の強化」を成功させるポイント
OFF-JTとOJTを連動させる
論理思考の強化には、OFF-JT(研修)とOJT(実務)の連動が重要です。OFF-JTで論理的思考の基本を学び、OJTでその学びを実践すれば、自身の思考の癖や改善点が明らかになります。実務で陥りやすい注意点を研修で理解しておくことは、実践能力の強化にもつながります。このようにOFF-JTとOJTで研修と実務のサイクルを繰り返すことで、論理的思考をただの知識から業務で使えるスキルへと進化させられます。
アウトプットとフィードバックの場をつくる
論理思考力を効果的に強化するためには、単に知識をインプットするだけでは不十分です。重要なのは、「インプットした知識を使って自分で考えアウトプットし、フィードバックを受け、振り返り、考え方を改善する」という営みを繰り返すことです。手法のひとつとして、グループワークを研修に組み込むのも効果的です。設定された課題に対するアウトプットを作成し、互いにフィードバックを提供し合うことで、自身の思考プロセスを客観的に見直し、継続的に改善していくことができます。
社内外の異なる価値観に触れる機会をつくる
論理思考力を知識として「知っている」段階から仕事で「使える」レベルに引き上げるには、異なるバックグラウンドを持つ人々とのディスカッションも効果的です。ディスカッションのためには、自分の考えを整理し言語化することが求められます。学んだ知識を基に意見をまとめ、他者に伝える準備をすることが、思考の明確化と論理の構造化の訓練となるのです。そして自分の考えに対して、他者からのフィードバックを受けましょう。この過程で異なる視点や解釈に触れることで、思考の幅が広がり、より柔軟な論理思考力が養われていきます。

