企業内研修(講師派遣型)の流れとサポート
グロービスは、お客様のお困りごとについてのヒアリングや課題を特定するための議論を行ってから、お客様への深い理解にもとづいた研修を設計してご提案します。そのため、お問い合わせから研修実施までは最低3か月程度を目安としていただいております。お客様の専任コンサルタントが研修実施後のフォローアップまで一貫して担当しますので、些細なことでもお気兼ねなくご相談ください。
企業内研修(講師派遣型)のラインナップや詳しい説明はこちらをご覧ください。
サービス利用開始に向けた案内
当社の企業内研修(講師派遣型)サービスをご採用いただきましたら、担当コンサルタントより研修実施に向けた準備から終了までの一連の流れをご案内いたします。
時期 | 実施内容 | 詳細 |
研修初日 約3か月前 | 研修システムの確認 | 利用システムの動作/作確認 基本情報設定 Zoom環境確認(オンライン研修のみ) 請求先情報の登録 電子契約の利用可否確認 |
研修日程のご調整 | 研修希望日時のお伺い 研修日程の確認・確定 | |
約2か月前 | 契約手続き | 規約の確認、同意 ご契約書類の締結、納書 |
約1.5か月前 | 受講開始手続き | 受講者登録 研修会場の確定(対面型研修のみ) 必要備品の準備(対面型研修のみ) |
約1か月前 | (受講者)事前学習開始 | |
~1週間前 | 研修実施前準備 | 受講者学習進捗確認 研修当日の運営体制確認 会場準備(対面型研修のみ) |
約1か月後 | (受講者)振り返り期間終了 |
管理システムの設定
研修実施までのプロセス・アクションの一元管理ツールとして、「研修プロセス管理システム」を活用いたします。
研修は、準備から実施そして終了までのプロセスが長く、先を見通すことが難しいという性質があります。そのため研修実施までに必要となるプロセスや双方のアクションを整理し、システム上で可視化することによって、お客様と協力しながら研修の準備を進められるようにしています。
以下は管理システムの操作画面です。
研修実施日程の調整
「研修プロセス管理システム」に、ご希望の日程および時間帯をご入力いただきます。ご希望の条件を踏まえ、当社から日程案を提示いたします。
日程調整は早めに進めておくと各所との連携がスムーズになりますので、ぜひご協力ください。受講者だけでなく、さまざまなステークホルダーとの事前の確認や調整が不可欠だからです。たとえば、受講者の上長、当日アテンドする研修事務局担当者、グロービスの講師など、多くの関係者と密なコミュニケーションをとって日程を調整する必要があります。
契約の締結
規約の確認
プログラム内容と実施日程の決定後に、契約書を取り交わします。
当社では、企業内研修基本規約(以下、規約)への同意をいただいた上で、個別業務発注書(以下、発注書)を締結いたします。規約をベースとした発注書の取り交わしを行うことで、双方の確認がスムーズになり、お急ぎで研修を実施したいケースにもお応えが可能です。
なお、当社の規約はウェブサイト上で公開しており、すぐにご確認いただけます。電子契約システムによる契約締結も可能です。企業内研修の規約はこちらでご確認いただけます。
※一部のテーラーメイド型の研修において、例外的に基本契約を締結している場合もございます。
研修準備
システムの開設
契約手続きが完了しましたら、ラーニングシステムの開設に移ります。グロービスの企業内研修では、当社独自のラーニング・マネジメント・システム「GLOBIS Learning Management System」(以下GLMS)を研修事務局・受講者様の双方にご利用いただきます。
GLMSは研修内容を一元管理でき、オンライン/リアルのいずれの研修でもご利用いただけます。事務局様には、受講者の学習進捗やアンケート結果の確認、メール配信機能など、コースの管理者として充実した機能をご利用いただけます。また研修で使用する教材や事前課題、当日までの詳細スケジュールなどをオンライン上で確認できるため、受講者様は「いつでも」「どこでも」受講の準備を進めることが可能です。
学習開始までに、お客様の環境下でGLMSおよびZoomの動作確認を実施いただきます。各システムに接続したら、事務局様にて受講者名簿を登録し、研修当日の流れなどをご確認ください。事前準備はこれで完了です。
※オンライン研修の場合は、Zoomのダウンロード・セットアップ方法もGLMS上でご案内しておりますので、普段Zoomを利用されない方でも安心してご利用いただけます。
事前課題
グロービスの企業内研修プログラムは、講師と受講者、受講者同士のディスカッションやグループワークを中心としたアウトプット重視のクラスです。そのため研修を受講いただく皆さまに、事前課題への取り組みをお願いしています。事前課題を含む各種教材は、研修実施のおおむね30日前より、GLMSにてダウンロードが可能です。
具体的には、研修時間と同等~2倍程度の時間をかけ(たとえば3時間のプログラムであれば、おおむね3~6時間前後の予習時間を推奨)、動画の視聴、テキストやケースの読み込み、設問に対する自分の意見をまとめる、などの事前課題があります。(※プログラムによって事前課題の内容は異なります)
講師アサイン
プログラムの内容とお客様の組織特性にもっとも適した講師を、コンサルタントが責任を持ってアサインします。グロービスの講師は社内での研修を経て、厳しい基準をパスした者だけが登壇します。
研修実施後は受講者アンケートによって講師満足度の点数を常時モニタリングし、一定の基準(5点満点中4点以上)に満たない講師は登壇を中止してトレーニングの場に戻る仕組みを整備しています。これらの厳格な講師育成体制があるため、すべての講師が高いティーチングスキルを持ち、受講者自らが考えアウトプットするための場づくりを行います。
研修実施
オンライン研修
- 受講者の皆さまは、研修開始時刻の15分前までにZoomの指定URLへログインをお願いいたします。
- ログイン後、操作説明動画が投影されますので、説明にしたがって受講環境の設定を行います。
※Zoomの設定方法がわからない場合や各種機器の不具合等が発生した場合は、常駐するヘルプデスクの担当者が、チャットを通じてサポートさせて頂きます。 - 定刻になりましたら講師にてセッションをスタートいたします。
- 欠席者および受講者の復習用の教材として、セッションは録画させていただきます。録画は、後日GLMSより視聴いただけます。
リアル研修
- 講師は研修開始時刻の20〜30分前をめどに会場に到着いたしますので、お受入れをお願いいたします。
- 受講者の皆さまは、研修開始時刻の5分前をめどに、会場に集合いただくようお願いいたします。
- 定刻になりましたら講師にてセッションをスタートいたします。
注意事項
- オンライン、リアルいずれの実施形態においても、受講者の出欠席の管理はお客様にてお願いをしております(当社での出欠確認は行っておりません)。
- 研修開始前にオリエンテーション・講話等の実施を予定されている場合は、あらかじめご相談ください
振り返り・フォローアップ
受講者アンケート
研修終了後に受講者アンケートを実施いたします。グロービスが用意したアンケートにて、研修の有益度や理解度、講師のパフォーマンス、受講者の学習体験、研修の運営に関するさまざまな側面についてご回答いただきます。
アンケートによる受講者の振り返りコメントや感想の収集は、研修事務局様だけでなく研修を提供する私たちにとっても、研修の効果を確認し、今後の改善点を特定するために大切なものです。
アンケートデータは、GLMSよりご確認いただけますので、ぜひご参考になさってください。
フィードバック
研修終了後に、当社コンサルタントと研修事務局との面談のお時間をいただき、研修結果についてフィードバックをさせていただきます。
受講者のアンケートや振り返りコメント、そして実際にクラスを担当した講師からのコメントなどを基に作成したレポートをお渡しします。レポートでは研修当時の受講者の参加意識や理解度、受講者の特徴(例:思考の癖や発言の傾向)、更なる成長課題などについてお伝えします(※実施内容により項目は異なります)
お客様からのご感想やご意見も聞かせていただき、双方向の意見交換を通じて、次回以降の育成施策や研修の場がより良いものとなるよう、最後まで伴走させていただきます。
以下はフィードバックレポートの一例です。
受講者の参加意識 | 予習については、全体的に素晴らしい取り組み具合でした。ケースで与えられたデータの扱い方等、予習の深さには多少ばらつきがありましたが、事前課題の段階でデータ分析を丁寧にされている方が多くおられました。 研修冒頭は固めの様子でしたので、チームワークをよくするための非言語的なコミュニケーションの重要性を伝え、ウォーミングアップを丁寧に行ったことで積極性が増しました。自ら学ぶ姿勢をしっかり作られていて、実務に活用しようという意欲を感じました。 グループワークでは、お互い忌憚ないFBがあり、発言の絶えない非常に活発なクラスになり、アウトプットの質も高く、スピードも早かったです。昨年と比べるとグループワークの活発さが目立ちました。 |
受講者の理解度 | 最後の振り返りの様子を拝見する限りでは、今回のクラスで押さえるて頂きたい学びのポイントを踏まえ、様々な視点からの気づきの話をされていました。今回のテーマである論理思考の基本、そして問題解決のステップ(分解、また、それぞれのステップにおける難所といったポイント)をしっかりと押さえられており、十分理解されていると思います。 また、自身の業務に引き寄せて考え、これまでの反省点や今後の実務で活用場面のコメントも多く出ており、しっかりした活用イメージをお持ちの印象でした。非常に深い理解度に到達されています。 |
受講者の特徵 | 元々思考力のポテンシャルは非常に高いと感じました。特に後半は発言の積極性・スピーディな展開がみられました。チームの雰囲気が醸成された後は、他社様の同階層のクラスと比べ、グループワークの完成までのスピードそしてアウトプットの質の高さが目立ちました。特にイシューの特定・枠組みを考える演習については、様々な観点から検討され、アウトプットも高かったです。 その一方で、特に前半ですが、以下の3点を感じました。1点目は、発言に控えめになってしまい立ち上がりが遅いこと。2点目は、主観的な主張と根拠に留まってしまい、違う視点の意見や反論を挙げることに躊躇していること。3点目は、経営知識やFWの欠如が挙げられます。 |
今後に向けて | コミュニケーションや問題解決スキルについては、全社でのクリティカル・シンキングの共通言語化が望まれます。組織全体での業務の生産性を鑑みると、若手の方へのクリティカル・シンキングの普及が急務であると思われます。 また、若手の方の上位層向けのプログラムとしては、議論を上手くまとめていくためにファシリテーションや部下育成の質問力がよいかと思います。 また、いかに、相手にあわせて伝えるということであれば、プレゼンテーションやネゴシエーションやパワーと影響力といった領域を学ばれるのも効果的です。 |
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