論理思考の強化
日経225企業
取引実績
企業内研修
有益度
評価
導入
企業数
受講
者数
論理思考の強化において重要なこと
グロービスは論理思考のことをあえて「クリティカル・シンキング」と呼んでいます。クリティカル・シンキングとは「健全な批判精神をもって、自身の考え方・常識・前提条件を客観視する思考法」のことです。
書籍などで論理思考の知識を習得しても、ビジネスで実際に使えるレベルで身につけるまでには、高いハードルが存在します。もともと人には無意識に身につけてきた「思考の癖」がありますが、そのことを客観視し自ら気づける機会はなかなか訪れないからです。
論理思考を実践し習慣化するためには、トライ&エラーを繰り返すことが必要です。学んだ思考の型を基にアウトプットを行い、それに対して多様な視点からのフィードバックを受けることを繰り返して初めて、仕事に生かせるレベルに到達することができるのです。
グロービスは、数多くの演習を通じた実践的トレーニングを中心に、研修プログラムを設計しています。研修の場でアウトプットとフィードバックを反復することで、論理思考を「仕事で使える」レベルへ引き上げます。
「論理思考の強化」研修の特長
業務に転用しやすい「ケースメソッド」による学習
グロービスが採用している学習手法「ケースメソッド」とは、実際の企業事例(ケース)を題材に、困難なシチュエーションでの意思決定を疑似体験して、論理的思考力と課題解決力を鍛えるものです。ケースを分析・解釈し、それを他者と議論するプロセスを通じて、自ら気づき考える力を養います。ケースメソッドを通して、課題解決に至るまでの理論やアプローチ方法を学ぶため、自身の考え方をアップデートし実務に応用することができます。
※「ケースメソッド」の詳しい解説はこちらをご覧ください。
累計3,750社以上(※)が採用したプログラム
クリティカル・シンキングを中心に、あらゆるビジネススキルの土台となる論理思考力を鍛えます。グロービスは「クリティカル・シンキング」という概念を日本に広めた立役者として知られており、その専門性と実践性に対して、導入企業から研修有益度4.6という高い評価を得ています(5段階評価、2024年3月時点。テーラーメイド型プログラムを除く平均値を掲載。研修実施の目的・ゴール・受講環境などにより異なる場合もございます)。
※2024年3月時点。企業内研修・eラーニング・アセスメント・スクール・大学院受講のお取引がある延べ社数
最新の経営研究を行う専門部署が開発
「グロービス経営大学院での理論」と「ベンチャーキャピタルによる企業へのご支援を通じた、ビジネスの現場で得られる知見」をかけ合わせた、オリジナルのプログラムです。これらは経営大学院での定期的な開講を通じて、常に内容をアップデートしています。その品質を保証するために、万が一サービスにご満足いただけない場合に全額返金するクオリティ・ギャランティー(品質保証)も用意しています。この制度は高品質のサービスを常にお届けできるという自信の表れでもあります。
※一部対象外の研修・サービスがございます
幅広いシチュエーションに応用できるスキルを強化
ビジネスの基本となる論理的な思考プロセス、定量分析、ファシリテーションなどを学び、実務ですぐに活用できるスキルを習得します。
「論理思考の強化」研修の成果
お客様の声
初めての受講者でも積極的に参加できた
企業内研修(講師派遣型)、グロービス・マネジメント・スクールへの通学、「GLOBIS 学び放題(eラーニング)」での自己学習の3つを組み合わせた研修プログラムを実施。企業内研修のグループワークではたくさんの演習問題に取り組み相互にフィードバックをし合うことで、論理思考の型を学びつつ、自分の考え方の癖を浮き彫りにすることが出来ました。講師のファシリテーションがうまく、初めての受講者でも積極的に参加できていたのが印象に残っています。
クリティカルシンキングの実践までを学ぶ
急速なデジタル化と新規プレイヤーの増加により、戦略立案力の向上が急務でした。そこで、管理職30名を対象に3か月間の論理思考力強化プログラムを実施。クリティカルシンキングの基礎から、実際の経営課題を用いたケースメソッドまで幅広く学ぶ機会を得られました。
研修の満足度
論理思考強化のプログラムと提供形態
企業内研修(講師派遣型)、スクール型、eラーニングなど、さまざまな形態の研修を用意しています。リアル・オンラインの研修サービスはもちろん、効果測定や研修の仕組みづくりまで、お客様の育成施策を全方向からサポートいたします。
企業内研修(講師派遣型)
定型プログラムとテーラーメイド型プログラムを用意しています。定型プログラムでは、クリティカル・シンキング、問題解決力強化、定量分析など、体系化された科目を組み合わせて提供。テーラーメイド型では、企業固有の課題に応じカスタマイズの研修を設計します。どちらの形態でも、論理的思考の基礎から実践的応用まで、経営課題や育成ニーズに合わせた内容を提供します。さらに講師数460名と国内最大級の研修体制を持っているため、大規模な研修でも問題なく実施できます。
定型プログラム | テーラーメイド型プログラム | |
---|---|---|
概要 | 学習効果を最大化できるよう標準化したサービス/プログラムから、お客様ごとに組み合わせたソリューションを提供する | お客様ごとにサービス/プログラム設計を含めて、テーラーメイドしたソリューションを提供する |
提供方法 | リアル/オンライン | リアル/オンライン |
定員 | 1クラス8名~25名 | 1クラス8名~25名 |
研修時間 | 1日7時間(リアル) 1日3時間×2回(オンライン) | 1日3.5時間~(リアル/オンライン) |
プログラムの例
若手~管理職まで、階層に適したテーマと目的で論理思考の強化に取り組むプログラムです。
役割 | 能力 | プログラム | ||
思考 | 対人 | |||
管理職 | ・担当分野のあるべき姿を描き、課題形成・解決力とリーダーシップを発揮する ・周囲を巻き込み指導しながら、組織目標の達成に貢献する | ・経営視点で外部環境変化を捉え問題を設定・解決する力 ・多様性・相互依存が増す中で、公式権限に頼らず周りを動かす力 | 経営視点の問題解決 | 多様な人・組織を動かす影響力 |
・あるべき姿を高く持ち、自ら適切な問題を設定・解決する力 ・他部署との緻密な調整・連携を通じて主体的な協力を取り付ける力 | 設定型の問題解決 | 知恵とやる気を引き出すファシリテーション | ||
中堅 | ・担当業務の問題解決をする ・主力メンバーとして後輩を指導し、コミュニケーションの起点となりながら、職場を活性化する | ・経験・勘ではなく、合理的に問題を解決するカ ・適切な質問を投げかけ、後輩が自的に考える力を高める力 | 仮説思考による問題解決 | 部下・後輩育成の質問力 |
若手 | ・担当業務を工夫・改善しながら効果的に遂行する ・チームにおいて主体的な関わりを発揮する | ・前例にとらわれず、目的起点で常に考え、改善策・考えを立案する力 ・立案した考えを、わかりやすく主体的に発する力 | 論理思考の基本 | 相手を動かすコミュニケーション |
より詳しい内容は以下のページをご覧ください。
スクール型
オープンスクールをリアルとオンラインの両方で提供します。さまざまな業界・業種のビジネスパーソンが集まる場でケースメソッドや演習を用いたグループディスカッションを行い、論理的思考を実践的に学びます。社内では得られない緊張と刺激の中で学ぶ「他流試合型」の研修は、受講者の視野を広げて固定化した考えを解きほぐす絶好の機会です。1名様からの参加が可能で、企業内研修(講師派遣型)と組み合わせた長期の研修プログラムとしてもご活用いただけます。
企業の中核を担うマネジメント層向けに開発された経営幹部養成プログラムです。ビジネスの最前線で活躍するリーダー達の豊富な経験や知見を生かし、企業を変革に導く人材を育成します。全6プログラムから育成目的やキャリアにあわせてご選択いただき、組織と個人の双方にとって最適な育成を支援します。
累計取引企業数3,750社以上、14万人のビジネスパーソンが選んだ研修サービスです。経営に関する「ヒト」「モノ」「カネ」「思考」の4領域・計14科目から選択でき、全6回・3か月にわたって実践的なプログラムを行います。
各領域の理論・フレームワークの理解や、それらの活用方法を学ぶSTEP1(基礎科目)と、各領域の知識・スキルをもとにビジネスの現場での意思決定力や実践力を高めるためのSTEP2(応用科目)があります。個人の課題感やレベルに合わせてプログラムを選択できるため、複数階層の育成にも対応可能です。
在校生と累計卒業生数は約11,260名(2024年5月1日現在)と、日本で最も選ばれている経営大学院です。経営に必要なスキルとマインドを約24科目・標準2年(~最大5年)で体系的に学習し、経営者と同じ目線・共通言語をもった次世代リーダーを育成します。
eラーニング
MBA基礎だけでなく、DX、英語、資格取得などを幅広くカバーする3,400コース以上の動画コンテンツを定額で提供。学んだ内容の定着度合いを測るビジネスアセスメント機能や、個々の課題に合わせたAIレコメンド機能など、学びを好循環させる受講機能も備えています。
これらの機能を活用することで、動画を視聴するだけではない、自律的な学習を促します。さらに管理者向けの機能も充実しており、管理・運用面での負担も減らせます。
MBAの基礎科目を1科目から受講できます。クリティカル・シンキング、マーケティング、経営戦略、アカウンティング、ファイナンス、人材マネジメント、組織行動とリーダーシップから、身につけたい知識やキャリアに応じてお選びいただけます。
多言語対応
グローバル人材として力を発揮するための人材育成プログラムを、英語、中国語、日本語の3言語にて幅広く提供しています。
学習修了率93%の「GLOBIS 学び放題」を英語ネイティブの方に向けて最適化しました。クリティカル・シンキング、リーダーシップ、戦略、マーケティング、ファイナンスなど、MBAプログラムに対応したビジネスナレッジを英語で学べる定額制の動画学習サービスです。
アセスメント・テスト
GMAPは、ビジネスパーソンの能力を客観的に評価するテストです。累計65万人(2024年8月時点)の受験データを基に、他社のビジネスパーソンと自分のスキルレベルを比較することができます。研修後の効果測定はもちろん、GMAPのスコアから育成課題を特定するなど、効果的な学習計画立案や組織の学習風土分析にも活用できます。
学習管理システム
GLOPLA LMSは、研修運営のノウハウを熟知したグロービスが開発した学習管理システムです。学習活性化や育成施策の改善など、組織全体の育成を加速させます。また、社内外の研修のオペレーション業務や受講履歴を一元管理することで、複数の運営プロセスを自動化・省略化し、1研修あたりの作業工数を最大で1/3(当社推計)にまで圧縮できます。
サービスの品質を支える体制
ビジネスの最前線で活躍する実務家講師
グロービス独自の厳しい基準をクリアした人材のみが講師として登壇。講師は経営者やコンサルタントなどの実務経験を持ち合わせるビジネスのプロフェッショナルでもあります。数々のクラスで磨きこんだティーチングスキルによって、受講者が考えアウトプットするための場づくりを行います。
最新かつ実践的な教育コンテンツを届け続ける体制
グロービスの研究開発部門では、研修などの教育現場やベンチャーキャピタルの投資先から収集した最新のビジネス知見を基に、独自の教育コンテンツを開発しています。研究開発部門には現役・実務家教員が属し、研修/スクールプログラム、GLOBIS 学び放題の動画教材、書籍、ウェブサイトなどのコンテンツを、ビジネスの現場で役立つ内容にブラッシュアップし続けています。
「論理思考の強化」研修の活用事例
実務の効果・効率を高めるための論理思考を学ぶ
業種 | 商社 |
対象層 | 今後独り立ちして、先輩社員を助ける立場になる20代後半~30代前半 |
育成ストーリー | 若手社員はこれまでOJTおよび研修により、社会人としての基礎知識および担当業務に関する知識は身につけてきた。しかし、詰めが甘かったり、考えが甘いといった指摘を上長から受け、悩んでいる若手社員が多い。「実務で考えるとはどのレベルか」を理解し、実践的な論理思考を身につけてほしい。 |
プログラムの狙い/ポイント | 「論理思考」とりわけ「問題解決力」を強化し、ビジネスを効率的、効果的に実行する力を身につける 演習やショートケースを通じて「事実を基に問題を具体的に特定し、解決に繋げる力」を高める |
導入サービス | 企業内研修(講師派遣型) |
「論理思考の強化」研修のよくある質問
- 忙しいビジネスパーソンが業務と研修を両立できるか不安です
受講者の多くが、働きながら学ぶビジネスパーソンの皆さんです。クラスごとの予習・復習は企業内研修(講師派遣型)・スクール型研修いずれも合計で5〜10時間程度行うことを推奨しています。業務で感じた課題を意識しながら学び、学んだことをすぐに実践することで、自律的な学習サイクルが形成されます。このため、むしろ業務と並行して学ぶことをおすすめします。
なおスクール型研修では、急な出張や会議でどうしても授業に参加できない場合に、振替制度をご用意しています。(申込科目においてクラスが複数開講しており、振替希望先に空席がある場合に限りご利用いただけます)
- 対面とオンラインのクラスを併用することはできますか?
可能です。
- 講師派遣型(企業内)研修の場合、対面とオンラインの2つの受講形式を科目や授業ごとに自由に組み合わせながら学ぶことができます。
- スクール型研修の場合、通学とオンラインとで提供するプログラムや教材に違いはありません。オンラインのクラスでも双方向型のコミュニケーションで進行します。同一科目の同一回の授業で、通学とオンライン間の振替が可能です。ただし「リアルのクラスを申し込んだが、毎回オンラインに振り替える」というような、クラス回ごとの行き来はできませんので、ご注意ください。
- グロービスの研修は難しそうなイメージがありますが、当社の社員でもついていけるでしょうか?
経験豊富な講師陣が受講者の前提知識や課題感を見極め、研修の進め方を調整しますのでご安心ください。講師は初学者を巻き込むファシリテーションスキルに優れているため、初めての受講者の方からも「講師がどんな意見でも否定せずに受け止めてくれ、適切にフィードバックしてくれたので安心して受講を進められた」というお声をいただきます。ほとんどの方にとってグロービスが初めての研修ですが、問題なく学んでいただけています。
事前課題もありますが、現在の受講者自身の知識・経験の棚卸しを目的としているため、「うまく書けたかどうか」は問題視しておりません。ご安心ください。
- 事前課題は講師に見てもらえるのでしょうか?講師からのフィードバックをリアルタイムで受けられますか?
事前課題(の提出)は以下のような役目がございます。
- 受講者にとって、当日の学習効果を高めるため
- 講師にとっては、受講者の状況を把握する要素のひとつでございます。
講師は各人の事前課題にフィードバックを行いませんので、あらかじめご了承ください。ただ、各人の事前課題を講師がフィードバックせずとも、研修自体では多くの学びや気づきが得られるような仕立てとなっておりますのでご安心ください。また、研修終了後には当社コンサルタントがお客様との面談のお時間をいただき、クラス単位での研修結果へのフィードバックをいたします。
- さまざまなテーマがありますが、どれから取り組めばいいでしょうか?
最適な学習順序は、個人や組織の具体的なニーズによって異なります。一般的には、基礎的な論理思考やコミュニケーションスキルから始め、徐々に専門的なテーマに進むことをおすすめします。ただし、具体的な学習プランについては、お客様の状況や目標に応じて個別にご相談させていただくのが最善です。まずはお気軽にご連絡ください。
論理思考の強化が必要な理由
さまざまなスキルの土台となる論理思考力
現代のビジネス環境では事業の在り方が急速に変化しています。このような状況下で組織が競争力を維持するためには、変化に柔軟に対応する組織と、おのおのが自律的に考え動くことができる人材が不可欠です。そのために必要となるのが、論理思考力です。論理思考は物事を筋道立てて考え構造化し、普遍的な原理原則に基づいて判断する思考法です。ビジネスのシチュエーションが変わっても活用できるスキルであり、時代の変化に強いビジネスパーソンを目指すためには不可欠です。
なぜ論理思考力の強化がうまく進まないのか
論理思考の重要性は広く認識されているにもかかわらず、多くの企業では、その強化が十分に進んでいるとは言えません。その要因はいくつか考えられます。
まず、自分の無意識の「思考の癖」に気づける機会はなかなか訪れません。目の前で起こっている事象、相手や自分の関心、経験や常識などに思考が引きずられていても、そのことを自ら認識するのは非常に難しいことです。だからこそ「自分の考えを常に疑い、客観的に見つめ直す姿勢」であるクリティカル・シンキングを身につける必要があります。
そして、学習するコツをつかみにくいことが挙げられます。論理思考という分野では、書籍などで勉強して「スキルがついた」と思い込んでしまうという事象が多く見られます。とくに日本人は知識詰め込み型の教育を受けてきた影響で、「スキルアップ=知識獲得」と無意識に捉えがちです。学び始めて間もない時期にアウトプットがうまくできず、継続学習することを諦めてしまうこともあります。
さらに、論理思考の強化には実践を通じた継続的な習慣化が必要ですが、多くの企業では実践の機会を十分に提供できません。中でもミドル層以上の社員の場合には、過去の経験から解決策「らしきもの」を導き出せてしまうため、丁寧に論理を組み立てる習慣が身につきにくいという問題も見られます。この「経験則」に頼る傾向が、新しい思考法の習得を妨げる要因となるのです。
論理思考強化のための研修の必要性
論理思考の基本を理解することと、それをビジネスの現場で活用することの間には大きな隔たりがあります。この隔たりを埋めるには、専門的なトレーニング=研修プログラムが効果的です。日常業務では緊急性や効率性が優先されることが多く、論理的思考のプロセスを意識的に磨く機会は限られているからです。研修の場を設けることで、実践的な演習を通じて論理思考を学び、習慣化するきっかけを得られます。
また、研修などの場づくりだけではなく、OJTでも上司から論理思考に関するフィードバックをもらえることが望ましいです。
- 目的を見失ったまま思考を始めていないか?
- 自分の意見を人に伝える際、相手の反論に備えられているか?
- 自分の主張には確かな根拠・ファクトが存在するか?思い込みはないか?
などの事柄を、他者からの指摘なしに、自分で客観視して見つめ直すことはそう簡単ではないからです。効果的なフィードバックを行うためには、上司が部下以上に論理思考力を備える必要があります。しかし組織内に思考力を磨く環境をすぐに作ることは難しいでしょう。その場合は上位層の方から研修受講を進めることで、組織的な論理思考の基盤をつくることを期待できます。
「論理思考の強化」を成功させるポイント
OFF-JTとOJTを連動させる
論理思考の強化には、OFF-JT(研修)とOJT(実務)の連動が重要です。OFF-JTで論理的思考の基本を学び、OJTでその学びを実践すれば、自身の思考の癖や改善点が明らかになります。実務で陥りやすい注意点を研修で理解しておくことは、実践能力の強化にもつながります。このようにOFF-JTとOJTで研修と実務のサイクルを繰り返すことで、論理的思考をただの知識から業務で使えるスキルへと進化させられます。
アウトプットとフィードバックの場をつくる
論理思考力を効果的に強化するためには、単に知識をインプットするだけでは不十分です。重要なのは、「インプットした知識を使って自分で考えアウトプットし、フィードバックを受け、振り返り、考え方を改善する」という営みを繰り返すことです。手法のひとつとして、グループワークを研修に組み込むのも効果的です。設定された課題に対するアウトプットを作成し、互いにフィードバックを提供し合うことで、自身の思考プロセスを客観的に見直し、継続的に改善していくことができます。
社内外の異なる価値観に触れる機会をつくる
論理思考力を知識として「知っている」段階から仕事で「使える」レベルに引き上げるには、異なるバックグラウンドを持つ人々とのディスカッションも効果的です。ディスカッションのためには、自分の考えを整理し言語化することが求められます。学んだ知識を基に意見をまとめ、他者に伝える準備をすることが、思考の明確化と論理の構造化の訓練となるのです。そして自分の考えに対して、他者からのフィードバックを受けましょう。この過程で異なる視点や解釈に触れることで、思考の幅が広がり、より柔軟な論理思考力が養われていきます。