LMS(学習管理システム)の自社に最適な機能の選び方を徹底解説

・煩雑な研修管理を何とかしたい!
・社員の学習履歴を一元管理したい!
・成果につながる研修を行いたい!

このコラムをお読みになる皆様は、こういった様々なお悩みを抱え、LMS(学習管理システム)の導入を検討されていることでしょう。

LMSを比較検討する際に知りたいのは、「どのLMSを選べば自社の人材育成にまつわる課題解決に結びつくか」という点ではないでしょうか。

実際に各社のサービスを比較検討していくと、「●●の機能も必要」「XXの機能もあった方がいい」と、どんどん社内の要望が増えていき、本当に必要な機能が分からなくなってきたというお話を伺うこともあります。

LMSは「Learning Management System」の文字通り、「学習を管理するシステム」です。
社内の学習にまつわる情報やデータを管理するためのシステムとして、おもに以下の機能で構成されています。

・受講者(社員)がログインして学習する「学習に関する機能」
・管理者(人事)が受講履歴や成績管理を行う「管理に関する機能」

LMSの導入にあたっては、社員数や解決したい課題などを踏まえたうえで、個社ごとに思い描く人材育成の姿によって、【必要な機能】と【必要ではない機能】を見極め、選定することが重要になってきます。

本コラムでは、年間3,400社の人材育成をご支援しているグロービスの視点で、LMSを選定する際に重要なポイントとなる「機能」についてご説明します。

ありとあらゆる機能が全て揃ったLMSが自社にとって最高のLMSというわけではありません。多くの機能があることで逆にシステムを使いこなせず、説明や引継ぎの手間が増えてしまうといったケースもあります。せっかくの導入が失敗に終わらないためにも、自社に必要な機能を見極め、サービスの選定に役立つポイントを第3章で詳しくご説明します。ぜひ参考にしてみてください。

貴社がLMSを導入することで、実現したい姿はどのようなものでしょうか?
まだ明確化できていない場合も、このコラムを最後までお読みいただくことで、きっとイメージをお持ちいただくことができると思います。人事や育成担当の皆様にとっても、また社員の皆様にとっても使いやすいLMSを導入し、人材育成の成功を目指していきましょう。

1 LMS(学習管理システム)でできること

LMSは社内の学習に関する情報を一元管理し、確認できるプラットフォームです。

LMSの活用によって、人事(育成担当者)の業務効率化を図れるほか、社内の学習環境を整備して社員の学ぶ意欲を促進したり、学習データを使ってPDCAを回したりすることも実現できます。

LMSで実現できること

ではここで、上の4つの事象に結びつく一般的なタスクと、必要となる機能についてご紹介します。

■LMSで実現できることと必要な機能

LMSで実現できることと必要な機能

1-1 研修管理業務の効率化

LMSを活用することで、階層別や年次ごとの研修や公募研修などの運営にかかる大部分の工程を自動化することができます。例えば、募集や対象者リストの作成、案内メールの送信といったオペレーション業務の工数が大幅に削減されることで、人事がより難しいテーマに取り組む時間の創出にもつながります。

LMSで実現できること

1-2 社員の学習環境の整備

これまでeメールや紙での配布など、様々な形式で行われていた研修受講に必要な情報や連絡が一つのプラットフォーム上に集約されることで、いつでもどこでも学びに取り組みやすい環境が構築できます。また、学習進捗をもとに、個々の要望や必要性に応じたコンテンツの提供や学習アドバイスの提示がしやすくなるため、社員が目的を持って自らのペースで学び進める体験にもつながります。

社員の学習環境の整備ビフォーアフター図

■LMS導入企業の人事担当者の声

LMS導入企業の人事担当者の声イラスト図

1-3 育成施策、内容の可視化

社員の学習情報が一元管理されていないことにより、「今までどういった研修を誰に行ってきたのか分からない」といった課題が生じている企業もあるのではないでしょうか。LMSで育成内容を可視化することで、施策の重複を避けることが可能になります。また、人事異動の際に新しい上長に学習履歴を伝達し、オンボーディングにも活用できます。

L育成施策、内容の可視化図

1-4 蓄積した学習データの活用

LMSに蓄積した学習データやテスト、アンケートの結果などのデータは、自社に必要な人材育成プランを企画する際にも役立ちます。また、こういったデータを一元管理できることで、人的資本情報開示に向けた分析がしやすい点も、LMSを導入するメリットの一つと言えるでしょう。

蓄積した学習データの活用図

このように、LMSには人材育成を効果的、効率的に行うための様々な機能が備わっています。
次の章ではこれらを実現する機能について詳しくご説明します。

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2 LMS(学習管理システム)に外せない機能と活用例

前章では、LMSを導入することで実現できる4つの具体的な事象についてご説明しました。
この章では、これらを実現するために必要となる機能について、具体的に解説していきます。

人事も使いやすく、社員にも喜ばれるLMSを選ぶためには、自社にとって必要となる機能を細かく見定めることが重要です。必要のない機能まで備わったLMSを選んでしまうと、逆に人事の業務が増えてしまったり、使いこなせない社員が出てきて手間が増えたりといった例も少なくありません。運用のイメージを持ったうえで、これは絶対に外せないという機能を絞り込んでいくとよいでしょう。

LMSには、大きく分けて「管理に関する機能(人事が使う機能)」と「学習に関する機能(社員が使う機能)」があります。まずは、「管理に関する機能」から説明していきます。

2-1 管理に関する機能(人事が使う機能)

LMSを導入することで、研修管理業務の効率化を期待している人事の方は多くいらっしゃることでしょう。LMSでは以下の二つにより手間や工数の削減が期待できます。

・情報を探す手間の削減
メールやExcel、Boxなど、様々なツールを用いて研修管理を行っている場合、LMSで研修情報を一元管理することで、情報を探す手間の削減が期待できる。

・作業の自動化による工数の削減
研修の案内や事前課題の未提出者へのリマインドといった作業やアンケートの作成、データの抽出といった様々な作業を自動化することで工数の削減が期待できる。

工数がかかると感じる作業は、社員数、行っている研修の数、またIT環境や担当者のリテラシーなどによっても異なってくるでしょう。LMSには管理者向けの機能が多く存在します。自社にとって、どのような機能があると便利か、お困りの課題が解決できそうかを見極めるために、まずは人事側の機能からご説明していきます。

2-1-1 ユーザー管理機能

ユーザー(社員)の氏名や年齢、所属部署、役職などの基本情報を管理する機能です。登録したユーザーに、以下のような情報を紐づけて管理することができます。

▼ユーザー情報に紐づけて管理できる情報の例
・学習進捗情報: 課題やeラーニングなどの学習の進捗状況
・研修受講履歴: 過去に受講した研修の内容
・提出物情報:  課題やレポートの提出状況
・研修出欠情報: 研修の出欠状況

基本情報とともに上記の情報を一元管理することで、新たに実施する研修の対象者を選定したり、対象者を抽出し一斉メールを配信したりといった、煩雑な研修管理業務の効率化が期待できます。

▼ユーザー登録のイメージ(「GLOPLA LMS」の例)

2-1-2 研修管理機能

研修の概要やコースを登録し、2-1-1で設定した社員情報を紐づけて管理することができる機能です。
各研修受講者の出欠や学習進捗状況、提出物状況などもこの機能で確認できます。

▼研修登録のイメージ(「GLOPLA LMS」の例)

2-1-3 eラーニング配信機能

eラーニングのコンテンツや自社で用意した動画コンテンツを用意し、LMSに設定することで、社員はプラットフォーム上でいつでも学習が可能になります。

グロービスが提供する「GLOPLA LMS(以降、グロプラ)」では、「GLOBIS 学び放題」の一部コンテンツを無料搭載しています。

2-1-4 教材アップロード機能

自社で作成した教材や資料をアップロードできる機能です。
研修の案内とともに添付して受講者に配布することができます。

2-1-5 自動メール配信機能

研修の案内や課題提出の締切が近づいた際のリマインドメールなどを、自動で配信できる機能です。
対象者の抽出が簡単に行えるのもLMSの特長です。

2-1-6 アンケート作成、集計機能

研修の満足度を測るアンケートを作成したり、結果の出力を即時に行ったりできる機能です。
アンケートは、単一/複数選択や段階評価、自由記述などの回答方法が自由に組み合わせできるとより便利です。また、グラフの出力が自動的に行われる便利な機能が備わっているサービスもあります。

2-1-7 レポート回収機能

研修の事前課題や事後の課題レポートを、LMS上で回収できる機能です。
回収したレポートを一括でダウンロードする機能を備えている場合もあります。

2-1-8 テスト作成、採点機能

研修の理解度を測ることができる機能です。
グロプラでは、合格の基準点を設定することができ、また自動採点により受講者は即座に結果を知ることができます。

▼テスト作成・自動採点のイメージ(「GLOPLA LMS」の例)

2-1-9 受講種別設定機能

受講者を指名する必修研修、社員に任意で手挙げ式で受けてもらう公募研修、誰でも受講できるオープンな研修やeラーニングのコンテンツなど、様々な形式の研修があります。グロプラでは、種別に応じた研修コースを作成することができ、研修だけでなくOJTやオンボーディング、マニュアル掲載など様々な用途で活用することができます。

▼受講種別設定のイメージ(「GLOPLA LMS」の例)

2-1-10 「管理に関する機能」を活用し人事の業務を効率化した事例

人事業務の効率化に成功した大手化学メーカーのC社様の、LMS導入以前の研修管理業務にかかる工数は、1研修あたり平均で460分(約8時間)でした。

■C社様の事例:1研修の管理業務にかかる工数(LMS導入以前)

1研修の管理業務にかかる工数(導入前)図

C社様では常に複数の研修を実施しているため、既存の研修を回すことに手一杯で、新たな施策の検討が進まないという課題を抱えていたのです。

そこでLMSを導入し、タスクの整理を行ったところ、1研修あたりにかかる工数が460分(8時間)→205分(3時間25分)となり、半分以下の業務時間削減に成功しました。

■C社様の事例:1研修の管理業務にかかる工数(LMS導入後)

1研修の管理業務にかかる工数(導入後)図

このように、LMSを活用することで今まで必要としていた時間が削減されたり、業務プロセス自体が不要となったりといった効果がうまれます。

C社様のように、まずタスクの整理を行い、一つひとつの作業に対してLMSで効率化が実現できそうかを書き出してみたうえで、必要な機能の確認を行っていくのもよいでしょう。

LMSの導入を検討しているが、どの要件を重視するべきか分からない方に
~失敗しないLMS導入!事前に検討しておきたい“LMSの要件“とは?~

2-2 学習に関する機能(社員が使う機能)

研修や学びに関する情報が一つのプラットフォームに集約されることで、社員はいつでもどこでも自らのペースで学びを進めることができる環境が整います。学習進捗やテスト結果、アンケートなどのデータも蓄積されるため、個々のニーズや課題に応じた最適な研修企画が可能になります。更に、こうしたデータの一元管理は、人的資本経営の観点からも有効であり、分析や情報開示にも役立ちます。社員一人ひとりが目的意識を持ち、自律的に成長できる学びの仕組みづくりのために必要となる機能をご紹介します。

2-2-1 学習進捗確認機能

社員がLMSにアクセスすることで、研修の課題内容や提出状況、eラーニングやテストの進捗が表示され、いつまでに何に取り組めばいいかが一目で分かります。社内の学習に関する情報が一元管理されていることで、社員が学習に取り組みやすい状況を構築することができます。

2-2-2 レポート提出、フィードバック機能

事前・事後課題などの提出物に対して、講師や上長からフィートバックを行うことができる機能です。
グロプラでは、受講者の上長を設定することで、上長への開示とフィードバックの入力を行うことができます。これによって、受講者のモチベーション促進にも寄与し、研修の活性化にもつながります。

2-2-3 eラーニング機能

eラーニングコンテンツが搭載されているLMSの場合は、いつでもどこからでも学習が可能です。また、自社オリジナルの動画コンテンツをアップすることもできます。

2-2-4 教材ダウンロード機能

研修ごとに配布される教材が、LMS上でダウンロードできるため、紛失や再送手配の手間も発生しません。

2-2-5 テスト採点機能

テスト機能が備わったLMSであれば、採点結果からより理解の浅い領域を認識し、再度学習するといったことも可能になります。研修以外にも、OJTやオンボーディングの理解度を確認するために活用することも可能です。

2-2-6 コミュニティ機能

社員の学びあいの場をつくることで、学びの効果は何倍、何十倍にもなります。
コミュニティ上でディスカッションを行い、知識や気づきの共有をすることもできます。

2-3 その他の機能

LMSには、より学ぶ環境を充実させるための機能として、システム連携やセキュリティ強化といった学習環境を支える仕組みが備わっています。これらの機能により、企業ごとのシステム環境やセキュリティポリシーに柔軟に対応しながら、円滑な運用と利便性、そして安全性を両立させ、社員が快適に学びに取り組める土台が整います。

2-3-1 API連携

基幹業務システムやカオナビ、SmartHRといった人事システムなどの他システムとの連携が必要な場合は、対応が可能かを事前に確認しておく必要があります。

2-3-2 シングルサインオン(SSO)

ADFSやAzureADといったシングルサインオン(SSO)を経由してLMSへのログインを行いたい場合は、対応が可能かを事前に確認しておく必要があります。

2-3-3 IPアドレス制限

LMSの利用を指定した社内ネットワークに限定する場合は、対応が可能かを事前に確認しておく必要があります。研修や研修に含まれる機密情報へのアクセスを限定することができ、不正アクセスの防止に役立ちます。

2-3-4 多言語対応

ユーザーごとに表示する言語の切り替えを行うことができる機能です。

2-3-5 マルチデバイス対応

パソコンやスマートフォン、タブレットなど複数のデバイスからLMSにアクセスできる機能のことです。マルチデバイス機能が備わっているLMSを導入すれば、時間や場所の制約なくスマートフォンやタブレットからも学習を行うことができます。通勤移動中をはじめ、スキマ時間を活用して効率良く学習を進められるでしょう。

以上がLMSのおもな機能です。
前の章でも述べたように、ここでご紹介した機能が全て備わっているサービスが良いLMSというわけではありません。ありとあらゆる機能が付随したシステムは、ユーザー(人事や社員)が使いこなすためのITリテラシーや運用設計が必要となります。導入後に、「機能を理解しきれない」「高い導入コストをかけたものの、限られた少数の機能しか使っていない」「担当が変わった時の引継ぎが困難」といったお話もよく耳にするため、本当に自社に必要な機能を見極めることが重要です。

では、自社に必要な機能が備わったLMSを選ぶには、どのように進めていくとよいのでしょうか。次の章で5つのステップとしてご紹介します。

3 【重要】自社に必要なLMS機能の選び方

自社に必要な機能が備わったLMSを選ぶためには、次のステップに沿って考えてみましょう。

また、本章の【ステップ4】では、LMSサービスを検討・意思決定する際に必要となる、「比較検討のポイントをまとめたチェックシート」を無料でダウンロードいただけるリンクをご用意しました。ぜひダウンロードしてご活用ください。

LMS機能を選ぶ5つのステップ
1. 解決したい課題と目的の明確化
2. 社内ニーズの調査
3. 機能リストの作成
4. LMSサービスの比較
5. デモ環境による操作性の確認

【ステップ1】解決したい課題と目的の明確化

まず、LMS 導入で解決したい課題や目的を明確にしましょう。課題に対して必要となる機能を以下の表に整理しました。

■LMSで解決したい課題と必要な機能

MSで解決したい課題と必要な機能の表

【ステップ2】社内ニーズの調査

以下はLMSを実際に導入している企業の人事担当者の声です。

■LMS導入企業の人事担当者の声

LMS導入企業の人事担当者の声イラスト図

導入後にこういった課題をうまないためにも、人事以外のユーザー(各部門の育成担当者、IT部門、受講者となる社員など)にもヒアリングを行うとよいでしょう。以下のヒアリング内容をご参考に、社内ニーズの調査を行ってみてください。

▼人事や部門の育成担当者向けヒアリング内容
・現状の研修業務で困っていることはないか
・各タスクの作業工数はどれくらいかかっているか、等

▼社員(受講者)向けヒアリング内容
・研修受講にあたって不便と感じた点はあるか
・どういった状態になっていればもっと学びやすい、学びたいと思うか

▼IT部門向けヒアリング内容
・LMSを導入するとしたらどのようなフローが必要になるか
・どのような点に考慮してLMS提供会社を選定するとよいか、等

【ステップ3】機能リストの作成

解決したい課題や社内の要望が見えてきたら、求める機能に優先順位を付けていきましょう。
以下の機能一覧をご参考に、「必須となる機能」と、「あればよい機能」の洗い出しを行い、自社にとって必要な機能を整理してみましょう。

機能リスト表組

【ステップ4】LMSサービスの比較

必要な機能の洗い出しと整理を行ったところで、いくつかのサービスを比較、検討してみましょう。
比較検討のポイントをまとめたチェックシートを用意しましたので、ぜひダウンロードしてご活用ください。

LMSの比較検討・意思決定のポイント
~システム選定時の要件チェックシート付き!~

LMSの比較検討・意思決定のポイント資料図

【ステップ5】デモ環境による操作性の確認

候補となるシステムが決まったら、デモやトライアルを実際に使用し、操作性や機能を確認してみましょう。

グロービスが提供する「グロプラ」は、直感的にサクサク操作できるデザインと必要な機能の厳選にこだわり、マニュアル要らずのストレスフリーな体験を実現しています。ITリテラシーを問わず誰にでも使いこなせるLMSとして評価いただいています。ぜひ、以下よりお気軽にお問い合わせください。

4 グロービスの人が育つLMS 「グロプラ」

ここまでLMSの機能と選び方についてご説明しましたが、導入のイメージをお持ちいただくことはできましたでしょうか。
実際にグロプラを導入しているお客様の、研修運営や学習効果の変化についてお話しいただいた記事をご紹介します。

導入事例:株式会社明光ネットワークジャパン様

GLOPLA LMSの活用によって、研修やOJTにおける学習体験の質が向上

GLOPLA LMSの活用によって、研修やOJTにおける学習体験の質が向上

グロプラは、「人材育成の成功に向き合う学習管理システム(LMS)」として、年間3,400社の人材育成をご支援しているグロービスが開発しました。LMSの選定に迷われている方には、ぜひおすすめしたいLMSです。

■「グロプラ」をおすすめする3つのポイント
①リテラシー問わず誰でも直感的に使いこなせるUI/UX
②導入後の運用から研修設計のサポートまで対応可能なカスタマーサクセスによる伴走体制
③良質なeラーニングコンテンツを標準装備

①リテラシー問わず誰でも直感的に使いこなせるUI/UX

膨大なマニュアルを見ながらの操作が必要なLMSは、次第に使われなくなるというリスクもあります。他にも、担当者が変更になった場合の引継ぎが非常に困難であったり、使いこなせる人が限定されたりしてしまうような複雑なLMSは避けたほうがよいでしょう。グロプラは、直感的にサクサク操作できるデザインと必要な機能の厳選にこだわり、マニュアル要らずのストレスフリーな体験を実現しています。

laptopとタブレットとスマホデバイス

②導入後の運用から研修設計のサポートまで対応可能なカスタマーサクセスによる伴走体制

カスタマーサクセスによるサポート体制は、どのLMS運営会社においても用意されていますが、サポートの範囲や内容は各社様々です。グロプラは30年超の社会人教育の実績があるグロービスのカスタマーサクセスチームが、研修設計や導入後の全体設計へのフィードバックまで伴走させていただきます。

③良質なeラーニングコンテンツを標準装備

グロプラには、「GLOBIS 学び放題」中から厳選された370のコンテンツが標準装備されています。研修の一部として事前事後学習に活用したり、自己啓発のツールとして活用したりすることも可能になり、人材育成の効率化、社員の学習促進に役立ちます。

GLOBIS学び放題ライトのキャプチャ

▶「GLOBIS 学び放題 ライト」について、詳細はこちら(外部サイトに遷移します)

本コラムではLMSの代表的な機能と選び方のポイントについてご説明しました。

グロービスの2022年の調査では、LMS選定の際に重視する点として、8割以上の企業が「機能の豊富さ」と回答しています。しかしながら、選定したLMSが「機能がありすぎて使いこなすことができない」「操作が複雑で誤操作やタイムロスが発生している」といった理由から、切り替えを検討している企業様も多くいらっしゃるのが現実です。

※関連コラム:今のLMSは見直すべき?切り替え基準と失敗を防ぐ7つのポイント

もちろん機能あってのLMSですが、多くの機能を備えていること自体が業務改善や成功を約束するものではありません。

機能がある、業務が改善される

改めて、このコラムで最後にお伝えしたいのは、第1章でもお伝えした「LMSに期待する価値」についてです。

LMSに期待する価値

影響範囲の大きいシステムだからこそ、機能の豊富さのみに捉われず、人材育成の発展を目指して自社に合ったLMSを選んでいただきたいのです。

LMSの機能について、具体的なイメージをお持ちいただけましたでしょうか。導入にお悩みの際は、ぜひ私たちグロービスにお気軽にご相談ください。

執筆者プロフィール

荒井 昌子 Arai Masako

大手飲料メーカー、SIerを経てグロービスに入社。
企業研修部門にて法人顧客の人材育成プロジェクトの支援、アセスメント・テスト「GMAP」のオペレーション企画に従事。その後、動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」の立ち上げに関与し、オペレーションの構築や法人向けマーケティングを担当。
現在はBtoBマーケティング部門に所属し、Webコンテンツの企画・制作を担う。

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