マニュアルは業務全体の流れやルールなどを記したもので、全員が円滑に業務を進めるうえで役立ちます。マニュアルは紙や電子などさまざまな形式があり、マニュアルを作成するツールの1つとして使い勝手が良いのはoffice365です。本記事では、office365のツールを使ってマニュアルを作成するメリットとデメリット、作成の際のポイントについて解説します。
目次
そもそもoffice365とは、ワード・エクセル・パワーポイントなどのofficeアプリケーションをクラウド上で利用できるサービスのことです。それぞれのツールには異なる特長があります。ここでは、office365のツールでマニュアルを作成するメリットについて解説します。
ワード・エクセル・パワーポイントなどのoffice365ツールは、多くのパソコンに標準搭載されています。よって、マニュアル作成のために新たなツールを導入する必要がなく、ランニングコストを抑えられるというメリットがあります。
また、office365はビジネスシーンで活用する機会が多いツールでもあることから、パソコンを使う人のほとんどがワードやエクセル、パワーポイントの使い方に慣れています。マニュアルを作成するために、ツールの使い方を覚える手間がかからないのもメリットといえるでしょう。加えて、テンプレートが豊富に用意されているので、誰でも簡単にデザイン性の高いマニュアルを作成できます。
ワードでマニュアルを作成するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
ワードは文書作成を得意とするツールです。誤字脱字や表記ゆれ、文法エラーなどを自動でチェックしてくれる機能やスタイルの書式設定機能など、文書作成をサポートする機能が豊富に備わっています。文章を中心としたマニュアルや印刷するマニュアルの作成に向いているツールと言えます。
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エクセルでマニュアルを作成するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
エクセルは表計算を得意とするツールです。関数やマクロ機能を使うことで、計算や入力作業の自動化を図れます。また、1つのファイルに複数のシートタブを作成できるので、作業過程ごとにタブを分類すれば、分かりやすいマニュアル作成が可能です。データを扱うマニュアルや作業手順を説明するマニュアルの作成に向いていると言えるでしょう。
関連記事「エクセル(Excel)でマニュアルを作成するメリット・逆手順・作り方のポイント」
パワーポイントでマニュアルを作成するメリットには、以下のようなものが挙げられます。
パワーポイントはプレゼンテーション用の資料作成を得意とするツールです。図形や画像、グラフなどを簡単に組み合わせたり、動画や音声を挿入したりすることで、視覚的に分かりやすいコンテンツを作成できます。また、レイアウトも自由に決められるため、デザイン性の高いマニュアルの作成も可能です。
マニュアル作成にoffice365のツールを使う場合、デメリットもあります。マニュアルをoffice365のツールで作成するデメリットは、それぞれ以下の通りです。
office365のツールは、ライセンスがないとスマートフォンからの編集・閲覧が難しいため、マニュアルを編集・閲覧する際は基本的にパソコンが必要となります。また、ライセンスのあるデバイスから誰でも作成・編集・閲覧ができるため、ファイルの保存・共有方法やセキュリティ管理、バージョン管理などのルール化が必要です。
加えて、office365を使えば誰でも簡単にマニュアルを作成できるので、作成者によってマニュアルの品質やフォーマットにバラつきが生じる可能性もあります。品質を統一するのが難しい点は、大きなデメリットといえるでしょう。
ワードでマニュアルを作成するデメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
ワードにはインデントや改行、スタイル書式設定など、ワード独自の機能があります。便利な機能が多い分、機能を正しく理解していないとマニュアルの作成に手間がかかるおそれがあります。また、ワードは文章作成に適しているツールのため、幅の広い図表や大きいグラフなどを活用する横長レイアウトのマニュアルには不向きです。
エクセルでマニュアルを作成するデメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
エクセルにはページの概念がないため、印刷する際はレイアウトを調整したり範囲を設定したりする必要があります。また、エクセルは数値データを扱うツールなので、ワードやパワーポイントに比べてレイアウトやスタイルの柔軟性が低く、デザイン性に欠けるというデメリットもあります。
パワーポイントでマニュアルを作成するデメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
パワーポイントは1つのスライドに盛り込める情報量が限られています。そのため、文章量の多いマニュアルの作成には不向きです。また、パワーポイントは画像や動画を挿入しやすいメリットがある一方で、画像や動画を多用しすぎるとファイルが重くなってしまうので注意しなければなりません。
office365のツールを使ってマニュアルを作成する際は、以下のポイントを押さえましょう。
ワード・エクセル・パワーポイントなどのoffice365のツールは、それぞれメリットとデメリットがあります。そのため、マニュアルを作成する目的や用途に合わせてツールを使い分けることが大切です。たとえば、文章を中心としたマニュアルや印刷が必要なマニュアルはワード、数値データを扱うマニュアルならエクセル、図表や画像などを使った視覚的な表現が必要なマニュアルならパワーポイントというように、マニュアルの内容や用途に合ったツールを選択しましょう。
office365のツールは多くの機能が搭載されており、自由度も高いことから、作成者によって品質やデザインにバラつきが出る可能性があります。品質やデザインに統一性を持たせるには、マニュアルのテンプレートを作成しておくのがおすすめです。また、マニュアル作成のためのルールを作り、社内に共有しておくことで、誰が作成しても一定の品質を維持できるようになるでしょう。
office365のツールは作成者のパソコンのローカルに保存されます。そのため、保存・共有方法がルール化されていないと、個人のパソコンの中にファイルが埋もれてしまう可能性が高いです。すべての社員が必要なときにマニュアルにアクセスできるように、「マニュアルはクラウド上に保存する」「チャットツールで社内に共有する」など、マニュアルの保存・共有方法を必ずルール化しておきましょう。
office365のツールを使えば、さまざまな形式・内容のマニュアルを簡単に作成可能です。作成したマニュアルは全員が必要なときにすぐ閲覧できるように、ツールで一元管理すると良いでしょう。
「GLOPLA LMS」は、社内のあらゆる研修を一元管理できるツールです。ワードやエクセル、パワーポイントなどのファイル形式にも対応しており、office365のツールで作成したマニュアルも簡単にアップロードできます。また、社内共有に便利な自動メール配信機能やマニュアルの活用状況を確認できる学習履歴の閲覧機能など、マニュアルの運用に便利な機能も多数搭載しています。マニュアル管理ツールの導入をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。