グローバル人材育成研修
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グローバル人材の育成において重要なこと
グローバル人材の育成が難しいとされているのには複数の要因があります。学ぶべきことが広範なこと、グローバル化のフェーズによって育成対象者が異なること、人材要件や選定基準の定義に時間がかかることなどから、研修プログラム作成の難度が高くなりがちです。
そもそもグローバル人材は一朝一夕で育成できるものではありません。育成プログラムを設計する際も、一度の研修で理想の状態に到達することを目指さず、現実的なゴールの設定とそこへ到達するまでのステップを設計することが大切です。
グロービスは幅広いテーマのプログラムを用意しているため、企業のグローバル化のフェーズに応じ研修内容を柔軟に設計できます。多様な業種・業界へのグローバル人材育成の研修実績も豊富です。経験から導いたノウハウを用いて人材要件の定義から実施後のフォローアップまでサポートし、グローバル人材の育成を長期的に支援します。
グローバル人材育成研修の特長
20か国以上での現地研修、30か国以上でのオンライン研修の実績
国外にはアメリカ、ヨーロッパ、中国、タイ、シンガポールに拠点を構えており、20か国以上の国で現地での研修実績があります。これらの経験を基に、グローバル人材育成に必要な異文化理解と国際的視野の養成を支援いたします。またCEIBSやチュラロンコン大を含む海外トップ大学院と提携しており、経営教育コンテンツは世界最高の水準にあります。プログラムの提供は英語、中国語、日本語の3言語で可能です。
グローバル環境における課題の特定からサポート
グロービスのコンサルタントはその多くが全員がMBAを取得しており、グローバル競争環境での課題を見極めるところから議論できます。課題解決のために段階的に研修を設計し、実施後のフォローアップまで一貫して支援を行います。また、多数の支援経験を通じて、多様なバックグラウンドの受講者が集まる研修特有の「難しさ」を把握。外国籍社員向けの資料づくりや英語が苦手な受講者へのファシリテーションなどさまざまな工夫を施し、研修のスムーズな運営を支えます。
グローバル化のフェーズや研修対象者ごとに研修を最適化
幅広いテーマのプログラムを用意しており、企業のグローバル化の段階や研修対象者に応じて研修を柔軟に設計します。企業型研修(講師派遣型)は企業ごとの課題に応じてテーラーメイドで研修を設計し、対面とオンラインのハイブリッドでも提供可能。複数の国をまたいでの実施にも対応できます。他にも経営大学院での英語プログラムやeラーニングで3,000を超える動画教材を用意しており、世界中の社員へ多様な学習機会を提供できます。
グローバル人材育成に必要なテーマを網羅
企業ごとのグローバル化のフェーズや、対象の拠点、受講者の階層などに応じ、柔軟にテーマを組み合わせてプログラムを設計します。
グローバル人材育成研修の成果
お客様の声
世界中の次世代経営者候補とのグループワークを実施
世界中の拠点を対象に、選抜型の次世代リーダー育成研修をオンラインで開始しました。自己分析、経営知識の習得、世界中の次世代経営者候補とのグループワークなど、多様な学びの機会を組み込んでいます。グロービスの質の高いコンテンツと熱心な講師陣により、オンラインでも高いモチベーションを維持できているようです。好評につき、次年度は規模を2倍に拡大する予定です。
グローバルな戦略思考と部門間連携が促進
アジア市場を取り込んだグローバルカンパニーへの進化を目指し、次世代グローバルリーダー育成プログラムを実施しました。自社理念を反映したケーススタディを中心に10か月間の長期研修を実施。受講者の視野が広がり、グローバルな戦略思考と部門間連携が促進されたと感じています。
研修期間中もプログラムの改善を続ける
グローバル次世代経営者候補育成のため、7か月間・全11回の長期研修を実施。経営の原理原則の学習と、英語MBAプログラム生との混合授業を取り入れ、研修期間中はプログラム内容のPDCAを回し続けて改善を重ねました。研修を通じて部門横断ネットワークも形成され、「他部門の優秀な人とのディスカッションに喜びを感じた」との声もありました。
研修の満足度
グローバル人材育成研修のプログラム形態
グローバル人材を育成するための研修を、中長期的な目線で段階的に設定。グローバルで活躍するためのスキルや知識を幅広く学べます。講師数460名と国内最大級の研修体制を持っているため、大規模な研修でも問題なく実施できます。
グローバル経営幹部育成
次世代グローバルリーダー候補者を対象に、事業を構想し主導できる人材育成を目的として実施します。世界各国の候補者とのグループワークや将来のグローバル事業戦略案の議論などを通じて、事業の変革・創造を実現するためのスキルとマインドを習得。「自社はどうあるべきか」「自分はどう行動すべきか」を具体的にプログラムに落とし込み、実践に結びつけます。
育成プログラム例
※Action Learning
アクションラーニングとは、実際の経営課題を題材として、個人または少人数のグループで解決策を立案・実施する研修スタイルです。そのため、知識やスキルの修得(=わかる)に加え、現場に帰ってから再現しやすくなる(=できる)という効果が見込めます。また経営課題を扱うため、受講者にとってはストレッチな内容となり、視野の広がりや視座を高めることを期待できます。
ローカルマネジメント人材育成
日本法人の海外拠点や外資系企業の日本法人のマネジメント人材を対象に、現地における事業成長と組織運営をリードする人材の育成を目指します。リーダーとしてのマインドセット醸成から、高い視座でのビジネス創造力の強化など多面的なプログラムを通じて、企業の将来を担う「自社らしい」リーダーを輩出します。
育成プログラム例
海外赴任マネジメント人材育成
日系企業における国際経験の乏しい日本人社員を対象に、海外拠点やM&A先のマネジメントに必要なビジネススキルとグローバルなマインドセットの習得を目指します。赴任先の外部環境や経営課題を想定したフィールドワークなど実践的なプログラムを通じて、単なる英語力向上ではなく、海外で活躍するために不可欠な異文化の知識やコミュニケーション方法を学びます。
海外赴任スタッフ人材育成
数年後の海外赴任や海外プロジェクトの担当を予定する若手社員を対象に、異文化環境で活躍するためのコミュニケーションスキルを育成します。日本特有のコミュニケーションスタイルと現地の文化の双方を理解することで、グローバルに通用するコミュニケーション力を磨くと共に、自部門のグローバル化に対する課題意識を醸成します。
ローカルスタッフ育成
日本拠点でのグローバル人材育成や、外資系企業の日本法人の人材育成を行います。理念の浸透や自社の課題解決を題材としたプログラムによって、自社にふさわしい意思決定や行動の創出を促し、現地で成果をあげられる人材の育成を目指します。
英語MBA
グロービス経営大学院にて、英語のみで学位が取得できるMBAプログラムを提供。クラスには世界中から学生が集まり、日本にいながら国際性の豊かな環境でグローバル人材を育成することができます。1名様からでもご参加いただけるのはもちろん、企業内研修と組み合わせた長期の研修プログラムとしてもご活用いただけます。
eラーニング
学習修了率93%のGLOBIS 学び放題を英語化しました。リーダーシップ、戦略、マーケティング、ファイナンスなど、MBAプログラムに対応したビジネスナレッジを英語で学べる、定額制の動画学習サービスです。MBA基礎だけでなく、DX、英語、資格取得など3,400コース以上の幅広い動画コンテンツをご利用いただけます。
学習管理システム
GLOPLA LMSは、研修運営のノウハウを熟知したグロービスが開発した学習管理システムです。学習活性化や育成施策の改善など、組織全体の育成を加速させます。また、社内外の研修のオペレーション業務や受講履歴を一元管理することで、複数の運営プロセスを自動化・省略化し、1研修あたりの作業工数を最大で1/3にまで圧縮できます(※当社推計)。
研修サービスの品質を支える体制
国際ビジネス経験豊かな実務家講師
グロービス独自の厳しい基準をクリアした人材のみが講師として登壇。講師は経営者やコンサルタントなどの実務経験を持ち合わせるビジネスのプロフェッショナルでもあります。数々のクラスで磨きこんだティーチングスキルによって、受講者が考えアウトプットするための場づくりを行います。
最新かつ実践的な教育コンテンツを届け続ける体制
グロービスの研究開発部門では、研修などの教育現場やベンチャーキャピタルの投資先から収集した最新のビジネス知見を基に、独自の教育コンテンツを開発しています。研究開発部門には現役・実務家教員が属し、研修/スクールプログラム、GLOBIS 学び放題の動画教材、書籍、ウェブサイトなどのコンテンツを、ビジネスの現場で役立つ内容にブラッシュアップし続けています。
グローバル人材育成研修:対象者別の研修例
オンラインを活用しグローバルリーダー育成を加速する
業種 | 小売 |
対象層 | マネジャー(各海外拠点にて選抜) |
育成ストーリー | 過去数年間、世界各地から選抜メンバーを日本に集めてグローバルリーダー研修を実施していた。しかし、移動コストが高く、また育成人数が限られるのが課題であった。アジア市場の成長を見越し、より多くの幹部候補生をより速く育成するために、研修内容は全社で共通化しつつ、実施は現地に任せられるプログラムを模索していた。 |
プログラムの狙い/ポイント | 日本本社と拠点人事の要望を基に、グローバルリーダーに求められるスキル・マインドを体系的・実践的に学ぶ共通プログラムを策定。 同じプログラムを日本・中国・アセアンの3拠点で展開。(使用言語は英語・日本語・中国語から1つ選択、実施はグロービスの中国・アセアン拠点が一部担当。) 過去は企業内研修(講師派遣型)で実施していたが、一部を短時間・高頻度のオンライン研修に置き換え、コスト低減と学習効果の最大化を実現。 |
導入サービス | 企業内研修(講師派遣型) |
その他の活用事例はこちらをご覧ください。
グローバル人材育成研修のよくある質問
- グローバル人材育成研修の対象者はどのように選定すればよいでしょうか?
自社のグローバル化の進捗段階や経営戦略に応じて、対象者を選定することが重要です。一般的に企業のグローバル化は「国際化」「現地化」「グローバル最適化」の3段階を経ます。各段階に応じて、海外赴任予定者、現地マネジメント層、グローバルリーダー候補など、育成対象を適切に設定することをおすすめします。グロービスのコンサルタントが御社の状況をヒアリングした上で、対象者の選定からサポートいたします。
- 英語力向上の他、どのようなスキルが重要になりますか?
主なものとして「経営の定石」(経営に関する問題解決に必要な知識・フレームワーク)、「人を巻き込む力」、「志(リーダーシップ)」、「自己理解」、「国際的視野」、「異文化コミュニケーションスキル」などが挙げられます。お客様のグローバル人材の定義や社内事情を踏まえたうえで必要なスキルやマインドを見極め、重点にすべきスキルをご案内し、プログラムをご提案します。
- 対面とオンラインのクラスを併用することはできますか?
可能です。企業内研修(講師派遣型)の場合は、対面とオンラインの2つの受講形式があり、科目や授業ごとに自由に組み合わせながら学ぶことができます。
- グローバル人材育成の研修は英語で実施すべきでしょうか?
研修の言語の選択は、お客様の目指す育成のゴール、研修の目的などによって変わります。リテラシーを高めるためのインプットパートは第一言語で実施し、実務を想定したアウトプットパートは現地での業務をイメージして英語で実施、と組み合わせることも可能です。
- 研修を英語で開催することを検討する場合、受講者にどれぐらいの英語力を求める必要があるでしょうか?
研修内で英語で議論することを想定すると現実問題として一定以上の英語力が求められますが、研修プログラム内の実施内容に応じて使用言語を使い分けるなど、グロービスではお客様の研修実施に伴う目的やゴールイメージ、対象者の皆さまの現状に応じて柔軟にプログラムをデザインすることが可能です。経験豊富なグロービスのコンサルタントへぜひご相談ください。
グローバル人材育成研修の考え方
真のグローバル人材を育成するために
国内市場の縮小や労働力不足に対応するために、海外市場進出と海外人材活用は多くの日本企業にとって重要な課題です。そのため国内外のあらゆるビジネスシーンで活躍できるグローバル人材の育成が急務となっています。
そんな中でグローバル人材育成において「海外赴任=英語力の向上が必要」という誤解がよく見られます。グローバル人材に実際に求められるのは語学力だけではなく、異なる文化や環境の中で仕事を進め、事業を育て大きくする力なのです。そして日本で活躍している人材の英会話スキルを向上させることが、必ずしも必要なこととは限りません。海外の現場で活躍できる人材像を定めて現状のギャップを特定し、そのギャップを埋めていくプロセスが求められます。
グローバル人材に求められるスキル
主に以下の4つが挙げられます。
①経営の定石
経営に関する問題を解決するために必要な知識やフレームワークです。グローバル人材には、海外市場を踏まえた外部環境の分析や、適切なフレームワークを用いてグローバルなマーケティング戦略を立案できる能力が求められます。
②人を巻き込む力
グローバル人材は多くの場合、チームや海外拠点のリーダーとして活動します。異なる価値観や文化的背景を持つ人々とも信頼関係を構築し、目標達成に向けて巻き込むコミュニケーション力が不可欠です。この力がないと孤軍奮闘に陥り、円滑な連携やチームの成長が阻害される可能性があります。
③志(リーダーシップ)
自身が何を大事にし、何を達成しようとしているかを明確にする能力です。国内とは異なる環境でも困難に屈することなく、周囲とともに前向きに取り組むためには、強い志が重要となります。
④自己理解
海外では、自社の魅力について説得力のある言葉で具体的に語れる必要があります。自社の価値とその源泉を理解することで、初対面の人にも自社についてわかりやすく説明できるようになります。そのためには、自社の強み・弱みを明確にし、自分の言葉で語れる状態に落とし込んでおく必要があります。
なぜ研修が必要なのか
グローバル人材には、多様な背景を持つ人々と協働し、国際的な視点で戦略を立案・実行する能力が求められます。これらのスキルは、通常の業務経験やOJTだけでは習得が困難です。体系的な研修プログラムを用いて、中長期的に段階的なアプローチをする必要があります。
グローバル人材育成研修の成功ポイント
自社のグローバル化の進捗を把握し、育成対象を特定する
企業のグローバル化は一般的に「国際化」「現地化」「グローバル最適化」の3段階を経て進みます。「国際化」段階では本国主導で海外展開が始まり、海外赴任者の育成が中心です。「現地化」段階では現地でマネジメントを行う人材の育成が焦点になります。「グローバル最適化」段階では、グローバルに活躍できるリーダー人材の育成が求められます。各段階で必要とされる人材像が異なるため、自社がどの段階にあるかを見極めて、人材要件を定義することが重要です。
短期と長期の両方の育成目標を設定する
グローバル人材育成には、短期的なスキル習得と長期的な経営人材育成のバランスを考慮し、現在のニーズと将来の成長を両立させる計画が求められます。短期的には、即戦力となるために必要な語学力や異文化コミュニケーション能力の向上などの目標を設定するのが良いでしょう。長期的には、将来の経営を担うグローバルリーダーの育成などの目標が必要です。
定期的に育成計画を見直す
グローバル人材育成を継続していく中では、定期的に育成計画を見直し、ビジネス環境の変化に応じ育成対象者やプログラムの調整を行うことも重要です。グローバルビジネスの環境は常に変化しており、新たな市場の出現や技術革新によって求められる人材像が変わるからです。またグローバル人材育成は学ぶ範囲が広いため、一度の研修で網羅することは極めて難しいものです。研修対象者の習熟度に応じてプログラムを変更し、次のステップへと進めることも大切です。