グロプラで「学びのプラットフォーム」を構築。
「教わる」から「気づく」へ・・・主体的に学び続ける文化を目指して

研修業務の効率化 研修の一元管理 自律学習の促進 学びのプラットフォーム
株式会社ヤクルト本社
業種:メーカー 従業員数:2,859名(2025年3月末)

株式会社ヤクルト本社の人材開発センターは、「“教わる”から“気づく”へ~未来と学びをデザインする~」を基本方針に、自律的な人材の育成と組織風土の醸成を推進している。

同センターでは、かつて社員の研修履歴や成果などの情報が複数の社内システムや紙媒体に分散し、管理業務の大きな負担となっていた。この課題を解決するために、全社研修の運営基盤として「GLOPLA LMS(以降、グロプラ)」を導入。研修の運営管理全体が効率化された。

更に、社員の学びへの関心や行動を促すきっかけづくりを目的に、グロプラを育成に特化した「学びのプラットフォーム」として活用。 グロプラ上で研修の受講者インタビューやキャリアに関する記事の発信を開始した。掲載記事をきっかけに当該研修へ申し込む社員が出てくるなど、主体的な学びに繋がっている。

導入部署:人材開発センター 運用体制:人材開発センター(2名)、情報システム部(2名) 利用人数:2,859名(2025年3月末現在)

1935年に創業。乳酸菌飲料「ヤクルト」に代表される食品事業を核に、化粧品など多岐にわたる事業を展開し、独自のサイエンスに基づいた「予防医学」の考えを世界中に広めている。現在、世界40以上の国と地域で事業を展開しており、人々の健康で豊かな生活の実現に貢献し続けている。

ヤクルト本社人材開発センターの
基本方針

人材戦略の重点課題を理解し、適応できる人材を創出するため、会社から“与えられ、教わる”だけでなく、
自ら“気づき、与える”ことができる人材育成へと進化を図ります。

これまでの研修業務の取り組みと課題

人材開発センターでは、「個の成長」を「組織貢献」に繋げていき、目指す姿である“世界に健康価値をつくり届け、イノベーションによって「人と地球の健康」に貢献できる人材の育成と組織風土の醸成”を実現するべく、様々な教育研修を推進している。こうした中で、同社では次のような課題が浮き彫りとなっていた。

学びの情報が分散し、
履歴を把握しづらい

社員の研修受講歴や自律学習の履歴といった「学びの情報」を一元的に管理する仕組みが整っておらず、複数の社内システムや紙媒体に情報が分散していた。
その結果、社員自身の過去の学びの振り返りや人事担当者による成長支援が難しく、個々のキャリア形成やスキルアップに十分結びつけられない状況にあった。

研修運営の事務負担が
大きかった

研修課題やアンケート回収、進捗確認やリマインドなどを社員名簿と照合しながら手作業で行っていた。また個別のメール送信業務も発生し、研修運営の負担が大きかった。その結果、担当者は本来注力すべき研修企画や内容改善に十分な時間を割けず、運営効率の向上が課題となっていた。

公募研修への
参加率が低かった

社員が主体的に学ぶ文化が十分に根付いておらず、公募研修や自律学習への応募が少ない状況が続いていた。自分に合った学習機会を選択したり、キャリア形成に結びつけたりする自律的な動きが広がっていなかった。

グロプラの導入経緯

株式会社ヤクルト本社
人材開発センター
係長 尾崎 駿様

最初にグロプラを知ったきっかけは、グロービスの営業担当の方からの紹介でした。LMSの導入により、研修事務局の運営負担を減らしデータ管理を効率化できるというお話をいただいたのです。

実際にトライアルで使ってみたところ、事務局の運営負担の軽減を実感できました。また受講者から「一つの仕組みの中で課題提出やアンケートをまとめて確認できるのが良い」というポジティブな声を多くもらい、手応えを感じました。その後全社員向け研修にも広げていくことになり、本格的な導入を決めました。

グロプラを選定した理由

研修運営の効率化と
「学びのデータ」の一元管理

研修の課題提出・アンケート回収・進捗管理など、煩雑になっていた事務局業務を効率化し、データを一元管理できる。受講者にとっても、一つの仕組みで課題提出や進捗確認ができるため、利便性が高い。

伴走支援への信頼と
継続的なアップデートへの期待

研修プログラムの利用を通じてグロービスへの信頼を感じており、グロプラ導入後も人材育成の観点から的確な支援を受けられる安心感がある。利用者の声を反映した継続的な機能改善にも期待している。

運営効率と自律学習を両立する、
グロプラの導入効果

教育研修の体系化と
一元管理

人材開発センター主導の教育研修をグロプラ上で一元管理できるようになった。企画から実施、振り返りまでを同一環境で行うことで、年間を通じた教育体系の運用が可能になっている。各教育研修データを横断的に把握し、学びの全体像を俯瞰できるようになった。

情報システム部主導による
安定運用体制を構築

情報システム部主導で、従業員の異動や、昇格(昇進)、進級に伴う受講者情報を管理・更新。継続的な改善サイクルも確立できたことにより、約3,000名規模でも安定的な運用が可能になった。

全社横断的な利用で
「学びのプラットフォーム」を確立

人材開発センター主導の教育研修に加え、各部門の専門研修や自己啓発支援にもグロプラの活用が広がっている。社員が自律的に学びを選択できる「学びのプラットフォーム」としてグロプラが機能することで、組織全体に「主体的に学ぶ文化」が定着しつつある。

学習進捗を即時に把握、フォローがしやすい環境を実現

株式会社ヤクルト本社
人材開発センター
石飛 領斗様

「これまでは、誰がどこまで学習を進めているのかを確認するのに時間がかかっていたのですが、グロプラを使うようになってからは、進捗状況がすぐにわかるようになりました。」
(石飛さん)

受講履歴の確認画面

自律的な学びの促進と文化醸成を目指して

  • 「学びのプラットフォーム」を構築

    ヤクルト本社が目指したのは、「社員一人ひとりが主体的に学び続ける文化」の確立。

    この実現に向け、グロービスの伴走支援のもと「学びのプラットフォーム」を構築した。構築にあたっては、「育成の本質からブレないこと」を大切に、何度も議論を重ねながら構想を練り上げた。

    プラットフォームでは研修メニューの案内に留まらず、掲示板機能を活用して「教育研修の事例紹介」と「教養・キャリア関連コンテンツ」という二本柱で情報発信を行っている。これにより社員が自ら情報を取りに行く能動的な学習行動を促している。

  • 経営戦略に基づいた教育研修の事例紹介

    「学びのプラットフォーム」の構築において、社員一人ひとりが会社の経営戦略に沿って学びを深められるよう、学習の方向性を示すことを重視。グローバル展開やキャリア形成など、経営戦略に基づく「人的資本の目指す姿」の重点テーマに関連した記事を掲載し、全社員が「会社が今どの方向を目指しているのか」「どのような人材が求められているのか」を理解できるような情報を発信している。

  • 社員の関心を高め、行動を促進するための工夫

    記事作成では、受講者や関係者へのインタビューを行い、リアルな声を交えた構成を意識。更に、記事タイトルや掲載タイミング、社内周知の方法にも工夫を凝らし、社員の関心を引き出せるよう改善を重ねている。これらの工夫により、情報発信が単なる告知に留まらず、社員が自ら行動を起こすきっかけづくりに繋がっている。

  • 「グロービスには、システムの設定だけではなく、『どうプラットフォームを設計していくか』というところまで一緒に考えてもらいました。グロプラ上で発信する記事を作る際には、単に研修の情報を載せるだけではなく、受講者の声をどう反映させるか、記事としてどういう流れで見せていくかなど、中身の部分まで具体的にアドバイスをいただきました。

    例えば、『こういう事例を載せると学びが広がります』『目的や理想状態から逆算して取り組みを設計しましょう』といったアドバイスをいただき、とても参考になりました。おかげで、システムを入れて終わりではなく、“学びに繋げるためにはどう設計していくか”という視点をもつことができたと思います。」(尾崎さん)

データを活かし、学びの情報発信を進化

  • 「グロプラで記事の閲覧数や研修の申込率が見えるようになり、社員がどんなテーマに関心をもっているのかがわかるようになりました。特にグローバル関連の記事は反応が良く、『こういう学びに興味をもつ社員が多いのだな』と感じています。

    また、タイトルや発信のタイミングで反応が変わることもあり、情報の出し方で行動が変わることを実感しました。現在は、そうしたデータをもとに記事内容を見直し、受講者の声を伝える工夫を重ねています。

    今後は広報部門とも連携しながら、より多くの社員に学びのきっかけを届けていきたいと思っています。」(石飛さん)

お客様インタビュー

株式会社ヤクルト本社人材開発センター係長 尾崎 駿様

カスタマーサクセスによる導入支援で目的を明確化

グロービスのカスタマーサクセスの皆さんからは、システム導入の支援だけでなく、「この取り組みの本来の目的は何か」という視点で常にアドバイスをいただきました。私自身の中で言語化しきれていなかった社員教育への思いや方向性を引き出していただき、当社の人材育成方針や戦略と整合させながら提案書として一緒に形にしていきました。丁寧な伴走支援のおかげで、LMS導入を本来の目的からブレることなく進められたと感じています。(尾崎さん)

事務作業を効率化し、管理業務を最適化

グロプラの導入によって、これまで名簿管理やリマインドなど手作業で行っていた煩雑な事務作業が体感では半分ほど削減ができました。課題提出やアンケート結果もグロプラ上で即時に確認できるようになり、管理業務の負担が大きく減っています。(尾崎さん)

株式会社ヤクルト本社人材開発センター石飛 領斗様

誰でも使いやすいシンプルなUI / UX

実際に使ってみて、操作画面がとてもわかりやすく、マニュアルがなくても直感的に操作できました。新人や人材開発センターに異動してきたばかりの担当者でも迷わず使えるシンプルな設計になっており、受講申込から課題提出、アンケートまで一連の流れをスムーズに進められます。受講者にとっても学習の進捗がパーセンテージで可視化されるため、自分の学びを把握しやすく、日常業務と両立しやすくなったのではと感じています。(石飛さん)

「教わる」から「気づく」へ
ーー主体的に学び続ける文化を目指して

私たちが目指しているのは、「社員一人ひとりが主体的に学び続ける文化を根付かせること」です。そのため、社員が受け身で学ぶのではなく、「”教わる”から”気づく”へ」という考え方のもと、自ら必要な情報を探し、学びを広げていける環境を整えることが重要だと考えていました。ちょうどそのタイミングでグロービスから新しい機能の提案をいただき、育成に特化した「学びのプラットフォーム」の構築へと歩みを進めることができました。(尾崎さん)

「学びの記事」発信で行動を促す

自律学習を促進していく仕掛けの一つとして、グロプラ上で学びに関する記事を発信する取り組みを始めました。人材開発センターとしてこうした記事を発信するのは初めての試みでしたが、受講者のリアルな声を伝えることを意識して制作を進めました。アンケートだけではわからない本音や温度感を直接聞けたことは、私たち自身にとっても大きな学びになりました。

実際に、事例紹介記事を読んで研修に応募するような事例もあり、情報発信が行動変容に繋がる手応えを感じています。(石飛さん)

「自律学習の文化づくり」に向けた第一歩を踏み出して

当社では、グロプラに掲載した記事によって社員の反応やデータを計測しながら、効果的な活用を模索している段階です。自律学習の文化はまだ十分に根付いているとは言えませんし、「学びのプラットフォーム」を十分に活用している社員も、まだまだ少ないと感じています。

しかし、LMSを「単なるシステム」としてではなく、「育成という本質」に立ち返って検討し、グロービスの伴走支援を得ながらスタートできたことは、大きな財産です。

まずは「自律学習の環境を作る」という一歩を踏み出すことで、社員の学びへの行動が促進されます。研修担当者は事務作業から解放され、本来注力すべき研修企画の質を高める業務に集中できるようになるのです。

同じ課題に向き合っている人事・育成担当者の皆様と、情報や経験を共有し合い、共に自律的な学びの文化を築いていけることを願っています。(尾崎さん)

(部署・役職はインタビュー当時)

担当者コメント

株式会社グロービス菅原ゆきな

ヤクルト本社様では、LMS導入時より、社員一人ひとりが主体的に学び続ける文化を育むため、自律学習の促進施策を進めたいとのご意向を伺っておりました。こうした背景のもと、今回、育成に特化した「学びのプラットフォーム」の構築をご支援させていただいたことを大変光栄に思っています。

学びに関する記事の作成にあたっては、関係各所の皆様と丁寧に意図をすり合わせながら進める中で、尾崎様や石飛様の育成に対する熱い想いを直接伺い、お打ち合わせでの対話を通じて施策の方向性がより明確になっていったと感じています。また、実際の社員の方へのインタビュー記事作成の場に同席させていただくことで、現場の社員の皆様の学びや変化を直に感じ、大変貴重な時間となりました。

ただし、この取り組みはゴールではなく、まさにここからが始まりであると認識しております。
ヤクルト本社様が目指す、「社員一人ひとりが自律的に学び続ける文化」の実現に向けて、グロプラは今後も進化を続け、引き続き伴走させていただきながら、その未来を一緒に創ってまいります。

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