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AI時代の人材育成に悩む人事の「共創の場」。GLOBIS 学び放題「アフター感謝祭」開催レポート

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2025年11月末、多くの熱狂を生んだ「GLOBIS 学び放題 大感謝祭」。あの熱気を絶やすことなく、さらに一歩踏み込んだ「共創」の場を作りたい―。そんな想いから、大感謝祭のスピリットを継承しつつ、より密度の高い対話を目指したスピンアウトイベント「アフター感謝祭」を2026年2月に開催いたしました。

GLOBIS 学び放題 大感謝祭とは?

「GLOBIS 学び放題 大感謝祭」は、日頃よりGLOBIS 学び放題をご活用いただいている人事ご担当者の皆さまへ、感謝の意を込めて開催する「年に一度」の特別イベントです。『人材育成の今とこれから』について考え、「つながりを深める1日」と題して、ご活用企業様によるパネルディスカッション、人事の皆さま同士で情報交換をしていただくワークショップ等、プログラムをふんだんに盛り込んで開催しています。

今回は「AI時代の人材育成」をテーマに、正解のない問いに立ち向かう人事・AI/DX推進担当者の皆さま、総勢約30名にご参加いただきました。

ご参加企業様(一部抜粋)

  • アールスリーインスティテュート様
  • トランスコスモス株式会社様
  • 株式会社ハリズリー様
  • 株式会社ミクニエアロスペース様
  • 三菱地所パークス株式会社様
  • 株式会社アイセイ薬局様
  • 日本精密測器株式会社様
  • 株式会社ミキ・ツーリスト様
  • みずほキャピタル株式会社様
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ご参加が叶わなかった皆さまにも当日の様子を感じていただけるよう、本コラムにて当日の熱い様子をお届けします。

※コラム内の掲載内容は「GLOBIS 学び放題 アフター感謝祭」2026年2月20日時点の情報です



タイムスケジュール

【第1部】オープニング・パネルディスカッション

  • グロービス社内におけるAI人材育成の実践事例のご紹介
  • GLOBIS 学び放題の最新情報と今後の展望

【第2部】人事ワークショップ

  • 3~4名のグループに分かれて参加者同士のお悩みや課題・事例共有

【第3部】 懇親会

  • ご参加企業様同士、GLOBISスタッフとの懇親会
  • 開発中最新機能のデモ/体験など

【第1部】グロービス社内におけるAI人材育成の実践事例のご紹介

第1部では、デジタル・プラットフォーム部門のリーダー鳥潟、GLOBIS 学び放題 事業責任者の越田、デジタル・プラットフォーム部門人事の木村の3名によるパネルディスカッションからスタート。グロービス自身の「AI推進」の舞台裏を公開しました。綺麗事ではない、現場での葛藤とプロセスも含めてリアルな取り組み事例についてお話しました。

講演者紹介

グロービス全社のAI戦略:トップダウンとボトムアップの両輪

講演者02

まずはGLOBIS 学び放題の生みの親であり、全社AI戦略会議の座長を務める鳥潟より、グロービスが会社全体でいかにしてAI活用の体制を構築し、現在どのような具体的なプロジェクトが動いているのかといった「組織の内側のリアル」についてお話しさせていただきました。

自社における数々の試行錯誤を紹介する中で、鳥潟が本質的な成功の鍵として熱を込めて語ったのが、トップダウンの号令とボトムアップの創意工夫を同時に加速させる「両軸の機会設計」という考え方でした。実際、グロービスのAI推進においてまず初めに実施したことは、トップ陣が集まって、ビジョン・ミッションを策定したことでした。何を目的にAI推進を進めるのか、会社としての明確なビジョンを示すべく、会議体と組織を作り、必要なメンバーをアサインし、何度も議論を重ねてきました。こうしてトップ自らがコミットして決まった方針に則って、各部門・現場での取り組みを推進していくことになりました。

一方で決めたビジョンを実現するためには現場単位での浸透活動が欠かせません。組織においてよくある「全社方針を出して満足してしまう」という形骸化を防ぐため、あえて現場の一人ひとりに「この技術を使って、自分だったら何ができるか」を徹底的に考えさせるプロセスを設け、AI活用を「ジブンゴト化」させていく仕掛けを構築しました。

このようにトップダウンとボトムアップの両輪からのアプローチ、そして現場での浸透活動においても全社のリトリートの課題に設定するなど、施策を上手く仕組み化して取り入れていく仕掛けこそが、グロービスのAI推進の特異点であると熱を込めて語りました。

人事の挑戦:AIを「導入」で終わらせない様々な仕掛け

講演者03

続いて、デジタル・プラットフォーム部門の人事担当として現場でのAI実装を牽引する木村から、具体的な実務への落とし込みについての事例をご紹介させていただきました。

導入時に直面した現場の戸惑いや、それをどう解消したかという泥臭いプロセスまで赤裸々に語らせていただく中で、木村が特に強調したのは、現状把握→触れる→詰まりを潰す→成果を作るという4ステップで徹底的に定着を図っていったということでした。

AI定着のための4ステップ

私たちはついつい、AIを活用してもらうためには?というHOWの施策に頭が向いてしまいがちですが、実は現状の理解が不十分なまま、施策をスタートしてしまって全然機能しなかった…ということは少なくありません。

デジタル・プラットフォーム部門でも現場でのAIの活用度合いは不明な状態でした。そこで、まずは現状の可視化からスタートしました。アンケートで実態を把握し、未来どういう状態を目指すのか、そこと照らした際に何が課題なのか、言語化しました。

その上で浸透フェーズにおいては、「触れる場」「悩みの解消」に特に力を入れました。アンケートで実態が分かっているからこそ、立てられる施策でもありました。現場が具体的に何に躓き、何に困っているのかを徹底的に吸い上げ、一つひとつ解決していくことで、成果が目に見えて増えていきました。

さらに、周囲を動かすための最大の鍵として語られたのが、推進役である人事担当者自身が「最大の活用者」になるという姿勢です。木村自らが率先してAIを使い倒し、それによって得られた具体的な成果や「業務がこれだけ楽になった」という実感を自らの言葉でシェアし続けたこと。この背中を見せるアクションこそが、組織内に「自分たちも試してみたい」という前向きな熱量を生んだ核心であると説きました。

単にツールを配布して終わりにするのではなく、個々の業務における「不の解消」を精緻に洗い出し、その一つひとつに対してピンポイントな打ち手を講じつつ組織内を巻き込んでいく…この泥臭くも誠実なアプローチこそが定着までの道のりに必要な過程なのではないか、と人事目線で木村は語ります。

パネルディスカッションを通じて、会場ではこの「浸透」までの取り組みの裏側のお話に非常に強く反応されていました。単なる綺麗な成功談ではなく、組織を動かすための具体的な葛藤や運用の工夫が語られるたびに、会場のあちこちで深い頷きが広がり、手元の資料にペンを走らせる音から、現場の切実な熱量が伝わってきました。

方針を明確なビジョンとして示す重要性。さらに、そのビジョンに社員が主体的に向き合うきっかけとなる「機会」をどう設計し、粘り強く運用し続けるか。様々なトライアンドエラーを重ねて導き出されたその結論に、多くの来場者が自社の組織づくりを重ね合わせ、前のめりになって聞き入る姿が印象的でした。

対談パート:綺麗事だけでは進まない「AI推進」のリアル

ここからはGLOBIS 学び放題 事業責任者の越田も交えて、より“リアル”に踏み込んだ本音トークへ。社内で実際に起きた戸惑い、または経営陣と人事・現場、そして各部門間といった多くのステークホルダーがいるからこその温度差や壁にぶつかった瞬間といった“言いづらいところ”まで率直に共有されました。

とりわけ印象的だったのは、AI活用が進まない理由を「ツールの問題」だけに回収せず、業務設計や役割分担、評価、マネジメントのあり方など、組織の根っこにある論点として捉え直していたことです。トップが方針を示すだけでは現場は動かない。一方で、現場任せでは全体最適につながらない。その間をどう埋めるのかという葛藤が、具体例とともに語られました。

会場からは「自社もまさに同じ状況だ」と頷く場面が多く、成功談よりもむしろ“つまずきの共有”が、参加者同士の共感と学びを深める時間になっていたのが印象的でした。

ワークフローそのものをAI前提で再定義する―「グロ放題」が描く次なる進化

第1部の締めくくりには、越田が今後の「GLOBIS 学び放題」の進化について語りました。

AIによって様々な業務が代替される時代だからこそ、人と向き合い心を動かすコミュニケーションは「最後まで人間が担うべき領域」として、その重要性が一段と増しています。事務的な作業をAIに委ねられるようになる今、人間にしかできない対人能力をいかに高めていくか。その解決策として紹介されたのが、AIとの対話によって対人能力を強化できる「学びエージェント」や、2025年3月より提供がスタートする「AI音声対話トレーニング」です。 「AI音声対話トレーニング」は、1on1やマネジメントといった実戦的な対人スキルを、AIと実際に対話をしながら磨けるもので、AIを「共に学ぶ相棒」と定義しています。

「AIで効率化した先に、人間にしかできない高付加価値なスキルをどう伸ばすか」という視点を提示し、データ活用やリベラルアーツ拡充を通じて個人の可能性を広げ続けるビジョンを掲げ、セッションを締めくくりました。


【第2部】人事ワークショップ:本音が交差する、真の「共創の場」

第2部では、来場した人事・AI/DX推進担当者同士による「AI・DX人材育成と組織浸透」をテーマにした、アウトプット中心のワークショップを開催しました。まずは各グループ内での自己紹介から始まり、現在直面しているAI・DX人材育成におけるリアルなお悩みを共有、お悩みに対し各自の取り組み紹介や解決策を一緒に考える時間を設けました。参加者は2度の席替えを通じて多くの他社育成担当者と交流し、ホワイトボードを囲んで自社の悩みや試行錯誤を具体的に可視化していきました。

各グループの議論の中では、「経営層からの発信が一方通行で終わっている」「そもそも経営層からの明確な発信が無い」「若手とベテラン層のリテラシー格差」といった組織的な課題から、「AIを使うこと自体が目的化し、本来の目的を見失っている」といった本質的な問いまで、切実な課題が続出しました。

これに対し、グループ内で各自の成功事例を共有することで、別の誰かのお悩み解決のヒントになるという、知恵の好循環が生まれていました。具体的には「業務を構造化してボトルネックを特定し、AIに代替させる」「まずは推進役である人事が自ら使い倒して事例をシェアする」「現場のキーマンを特定し、対話を絶やさない」といった、参加者同士が互いの事例をもとにアドバイスを考え抜き、明日から使える具体的な解決策へと昇華させていく光景が至る所で見られました。

会場の雰囲気は、同じ境遇に立つ「人事・推進担当の仲間」としての連帯感に満ちていました。参加者が上着を脱いで身を乗り出し、ホワイトボードに書き込みながらワイワイと議論する姿は、まさに知が混ざり合う熱狂の場。孤独になりがちな人事や推進担当者たちが、他社の事例に勇気をもらい、自社の変革に向けた確かな手応えを持ち帰ろうとする真剣な熱気が、会場の至る所から伝わってきました。


【第3部】カジュアル懇親会:進化する「グロ放題」と仲間の存在

白熱したワークショップの熱量そのままに、第3部は飲食を交えた懇親会へ。ここでは、2026年春〜夏にリリース予定の新機能の最新デモも披露されました。

リラックスした雰囲気の中、参加者同士の交流はさらに加速。単なる挨拶に留まらず、「さっきの課題、実はうちも同じで……」と本音で語り合う姿が会場のあちこちで見られました。

会場には第1部の登壇者を含む「学び放題」スタッフも加わり、実務の裏話や運用ノウハウを直接共有。同じ志を持つ人事・AI/DX推進担当者同士、互いの試行錯誤をぶつけ合うことで、自社で活かせる具体的なヒントを多くの方が掴み取っていました。

孤独な推進者ではなく、共に変革を目指す「仲間」を得たような、晴れやかで力強い一体感に包まれた締めくくりとなりました。


おわりに

今回のイベントも、皆さまの圧倒的な熱量に支えられ、盛況のうちに幕を閉じることができました。お忙しい中、会場へ足を運んでくださった人事・AI/DX推進担当者の皆さま、本当にありがとうございました!

「AIをどのように活用し、企業価値を高めていくか」という問いに対し、自社のリアルな試行錯誤を共有し、皆さまと膝を突き合わせて語り合えたことは、私たちにとっても大きな財産となりました。

GLOBIS 学び放題は、これからも現状に甘んじることなく、凄まじいスピードで進化し続けます。単なる学習プラットフォームではなく、皆さまの組織の「育成」を力強く一歩前に進めるパートナーとして、これからも全力で並走させてください。

これからの「グロ放題」の進化、そして私たちが共に創る組織の未来に、ぜひご期待ください。

また次回のイベントで、さらにアップデートされた皆さまとお会いできることを楽しみにしています!

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