

ヒトの特徴を知り、チームで目標達成する力を身につける
「年上の部下ができた。気持ちよく成果を出してもらうには?」
昨今は年齢や経験に関係なく適材適所の人材配置が進み、「年上の部下」など多様なメンバーを動かす必要のあるシチュエーションも珍しいものではなくなりました。このような状況下でリーダーとして成果を上げるには、従来の上意下達型のマネジメントではなく、環境変化に適応した自立的なリーダーシップが必要です。
グロービスは「組織行動とリーダーシップ」を「戦略に沿った組織目標に向けてメンバーを導く個人の取り組み」と定義しています。効果的なリーダーシップの発揮に必要な知識と考える力を身につけ、学んだ内容を現場で実践することを目指します。日々のマネジメントにおいて、リーダーシップに課題を感じている方にとくにおすすめです。
本科目では、人は何に動機づけられるのか、集団行動はどのような特徴を持っているのかなどについて、社会学や心理学をベースに解説します。そして多様な経験や価値観を持つメンバーの強みを最大限に引き出すための、必要なフレームワークを学びます。
科目の構成
学びのストーリー
大都市圏を中心に自然派のインテリアや服飾、雑貨を展開する「ウッドマーク社」。業務改革部でプロジェクトのリーダーを任された、「あなた」と丸山宏史さん。商品開発部でチームのモチベーションについて悩む藤本早紀さんと一緒に、リーダーシップの発揮の仕方やヒトの特徴やチームで目標を達成していくための仕組み、組織について学びます。
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進めていたプロジェクトの会議が紛糾。どうすれば皆の納得が得られるか?
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優秀だけれど生意気な後輩と、どのように向き合うか?
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M&Aで組織が大変革。不安を覚えるメンバーに、どうリーダーシップを発揮するか?

第1章 人間の特性(個人のマネジメント)
ヒトを動かす際のアプローチと個人の思考のクセと個人の思考に影響を与えるキャリア、モチベーションについて学びます。
- ビッグファイブモデル
- 外向性、協調性
- キャリア・アンカー
- 態度、認知、学習
- キャリアサバイバル
- マズローの欲求5段階
- X理論、Y理論
- 動機付け衛生理論
- 期待理論
- 目標設定理論
第2章 人間関係・集団のマネジメント
コミュニケーションのプロセスとタイプや阻害要因、コンフリクトを学ぶとともに、集団やチームの基本概念を学びます。
- コミュニケーションの媒体
- コンテクスト
- コンフリクト
- 公式集団、非公式集団
- 規模、構成、凝集性
- 5段階発展モデル
- 機能横断型チーム
第3章 リーダーシップ
リーダーシップ理論の他に、フォロワーシップやエンパワーメント、注目すべき最近のリーダーシップの潮流などについて学びます。
- 条件適合理論
- パスゴール理論
- フォロワーシップ
- パワーと影響力
- ボスマネジメント
- 返報性
- エンパワーメント
- 非常時リーダーシップ
- サーバントリーダーシップ
- オーセンティックリーダーシップ
第4章 変革のマネジメント
これまで学んだ知識を活用し、組織の変革について学びます。その際重要となる組織文化の特性と機能についても理解を深めます。
- 変革を促す要因
- レヴィンの変革モデル
- 8段階プロセスモデル
- 変革への抵抗
- 学習する組織
- 組織文化の機能と維持
学習の進め方
一般的なeラーニングとは異なり、ストーリー形式でインプットとアウトプットを繰り返すことで、深く学んでいく学習方法です。グロービスのケースメソッドを採用し、単なる理論のインプットではなく、実践的な学びを実現しています。
まずは実際のビジネスで起きうる課題解決を疑似体験し、理論や知識のインプットを行います。そして約100問の演習でアウトプットを行うことで、学んだ内容の定着を促します。科目ごとにスキルチェックテストを設けており、合格すると修了証が発行される仕組みです。受講者が科目ごとのゴールに向かって「学び切る」プログラムです。

受講者の声
アニメーションを利用したビジュアルで分かりやすく、演習問題を通じて学んだ内容の理解を深めることが出来ました。途中で中断しても、そこから再開できるなど自分のスケジュールに併せて受講できたので、無理なく継続できました。現在海外勤務をしているため、文化・国民性などの観点で違いはあるものの、レッスンを参考に、人を動かすための原則を知ることで安心してメンバーと向き合えています。
部下との信頼関係を築く上で、この科目がとても活きました。着任してすぐの頃は、業績と部下のマネジメントの両立で悩みがちでしたが、現在は1on1などで部下の話を聞き、能動的な行動を尊重するようにしています。マネジメント経験が少ない方でも、実務へ生かせるポイントを必ず見つけられると思います。
登場人物と共に物語の出来事を経験していく学び方が新鮮でした。知識や考え方を学ぶだけで終わらず、実務でどのようにリーダーシップを発揮できるのかを考えられます。リーダーとしてどのような取り組みをすればいいのか、事例を通して具体的に学べたのが大きかったです。
学びの効果を高める科目の組み合わせ
組織行動とリーダーシップ+人材マネジメント
チームの成功を導くリーダーシップを確立する
人材マネジメントが適切に機能するには、管理職が組織の行動原理を理解し、効果的なリーダーシップを発揮することが不可欠です。組織行動とリーダーシップを学ぶことで、メンバーの特性や組織の課題に応じたリーダーシップスタイルを選択し、チームの士気を維持しながら組織のマネジメントを行うことが期待できます。
心理的安全性を高め、組織文化を醸成する
組織行動の知識に、適切な人材マネジメントの手法を組み合わせることで、社員が安心して意見を出せる、心理的安全性の高い環境を整えることができます。「なぜ社員がこのような行動をとるのか?」という組織行動を理解することは、組織や社員の成長を促すための組織文化の構築にもつながります。
組織行動とリーダーシップ+経営戦略
戦略の実行力を高め、組織全体を動かす
経営戦略は企業の方向性を決めるものです。しかし戦略が適切に設計されていても、実行できなければ意味がありません。組織行動とリーダーシップの知識を活かすことで、社員の行動を戦略に結びつけ、戦略の実行力を高めることができます。
組織の変革を円滑に進める
経営戦略の変更や企業の成長に伴い、組織の構造や文化を変革する必要が出てきます。しかし多くの場合、変革には社内の抵抗が伴います。組織行動とリーダーシップの知識は、変革の必要性を伝える適切なコミュニケーションや、新しい行動を促すインセンティブ設計に活用できます。
経営戦略に合ったリーダーシップスタイルを確立
経営戦略によって、組織に求められるリーダーシップの形は変わります。例えば、急速な変化が求められる状況では周囲をけん引するタイプのリーダーシップが、安定した環境での持続的な成長を目指す場合にはサーバントリーダーシップがより効果的かもしれません。組織行動とリーダーシップの視点を持つことで、自社の経営戦略と組織状況に最適なリーダーシップスタイルを見極めることが期待できます。
組織行動とリーダーシップ+ミドルマネジメント実践
ミドルマネジャーの役割を体系的に理解する
「組織行動とリーダーシップ」では組織全体の動きとリーダーの役割を学びます。一方「ミドルマネジメント実践」は現場でのマネジメント課題に直面するミドルマネジメント層の具体的な対応を学ぶプログラムです。両者を組み合わせることで理論と実践をバランスよく習得し、組織の中核を担うリーダーとしての力を総合的に強化できます。
効果的なチームビルディングと人材育成ができる
「ミドルマネジメント実践」では、モチベーション管理、1on1、エンパワメント、傾聴・質問・承認といったマネジメントの具体的な手法を学びます。これに組織行動とリーダーシップの視点を加えることで、チームの動機づけや成長を促し、成果に貢献できるチーム作りにつながります。
難しい立場におけるリーダーシップの発揮を学ぶ
ミドルマネジャーは、経営層と部下の間に立つ、難しい立場です。「ミドルマネジメント実践」を学ぶことで、この難しい立場におけるリーダーシップについて、更に深めることが可能です。例えば「ミドルマネジメント実践」で学ぶボス・マネジメントや根回しといったスキルは、上司に対するリーダーシップ発揮の一助になります。
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