ミドルマネジメント実践

受講期間
3カ月
受講時間
20時間

組織の生産性と士気を向上させる

「初めてのマネジメント、初めて直面する課題。一体何を学べばいい?​」

企業の成長において、ミドルマネジメントは欠かせない存在です。経営戦略と現場での実行をつなぐミドルマネジメントには、所属部署レベルの視点にとどまらず、ビジネスの定石を理解したうえで事業全体を俯瞰することが求められます。しかし昨今はマネジメントの複雑性が増しており、初めて管理職についた方々の多くが壁にぶつかりがちです。

本科目では「業務のマネジメント」「人とチームのマネジメント」「自部署の価値向上のマネジメント」という三つの領域にフォーカスします。リーダーに必要な経営視点を養成し、経営の意図を現場まで伝え、組織の生産性や士気を向上させるためのスキルを学びます。

※本科目ではマネジャーや課長という「最初の本格的なマネジメント階層」を対象として進めます。

科目の構成

学びのストーリー

大都市圏を中心に自然派のインテリアや服飾、雑貨を展開する「ウッドマーク社」。業務改革部の新任課長である「あなた」は、同じタイミングで課長になったマーケティング部の藤本早紀さん、人事部の丸山さんと共に、初めてのマネジメント経験から生まれた課題に向き合い、その難しさや面白さを学びます。

この科目で「あなた」が直面するケースの例
  • 課題例のアイコン画像

    メンバーに対する業務のアサインメント、何に気をつけるべきか?

  • 課題例のアイコン画像

    良い「集団」でも良い「グループ」でもなく、良い「チーム」となるために必要なことは?

  • 課題例のアイコン画像

    他部署から面倒な仕事を振られた時、引き取る?断る?

学習画面の一例

第1章 ミドルマネジメントとは何か

ミドルマネジャー(課長)という役職にフォーカスし、マネジメント全般にわたる概要や陥りがちな罠について学びます。

学びのポイント
  • マネジメントとは​
  • マネジメントとリーダーシップの​違い​
  • マネジメント3つの要素​
  • ミドルマネジャーが陥りがちな​3つの罠​ (①プレイヤー気分が抜けない​ ②プレイヤーの視座でしか見れない​ ③上司と部下の板挟み)

第2章 業務のマネジメント

業務の定義や効率化、目標設定とその運用など、実際の業務のマネジメントについて学びます。

学びのポイント
  • 部署(課)の仕事(役割)の定義​
  • 部下へのアサインメント​
  • 目標設定とその運用​
  • 部署としての業務の位置付け​
  • 業務の効率化​
  • ノウハウの横展開​

第3章 人とチームのマネジメント

人材育成やチームビルディングの具体的な方法、そしてその難所や対応策など、人とチームのマネジメントについて学びます。

学びのポイント
  • モチベーションのマネジメント​
  • 1on1​
  • エンパワメント​
  • 傾聴・質問・承認​
  • キャリアのマネジメント​
  • 良いチームの作り方​

第4章 部署の地位のマネジメント​

社内における、他部門、他チームへの対外活動の具体的な方法や難所など、部署の地位のマネジメントについて学びます。​

学びのポイント
  • 適切な根回し​
  • ボス・マネジメント​
  • 部署のスポークスマン​
  • ミドルマネジャーに必要な資質

学習の進め方

一般的なeラーニングとは異なり、ストーリー形式でインプットとアウトプットを繰り返すことで、深く学んでいく学習方法です。グロービスのケースメソッドを採用し、単なる理論のインプットではなく、実践的な学びを実現しています。

まずは実際のビジネスで起きうる課題解決を疑似体験し、理論や知識のインプットを行います。そして約100問の演習でアウトプットを行うことで、学んだ内容の定着を促します。科目ごとにスキルチェックテストを設けており、合格すると修了証が発行される仕組みです。受講者が科目ごとのゴールに向かって「学び切る」プログラムです。

学習の進め方を示した図

受講者の声

初めてのマネジメント職だったので、eMBAでまずはミドルマネジャーの役割を理解するところから始められたので助かりました。実際の職場で起こりうる問題が出てくるので、実務への活用をイメージしやすかったです。

20代 コンサルティング(マネジャー)

リーダーとしての在り方から具体的なマネジメントスキルまで、幅広く学ぶことができました。とくに印象的だったのは「部署の地位のマネジメント」​についてです。部署間の壁を越えて組織全体の成果を高めていくためのヒントを得ることができ、実際の業務でも活用しています。

40代 メーカー(管理職)

学びの効果を高める科目の組み合わせ

ミドルマネジメント実践+ファシリテーション&ネゴシエーション

部下の主体性を引き出すマネジメントを実践する

ファシリテーションを学ぶことで、1on1や会議の場で部下の意見を引き出し、一人ひとりが主体性を持って業務を進めるための方法を習得できます。結果として上意下達ではなく、チームが自発的に動くマネジメントを実現できます。

社内外の関係構築をすすめ部署の影響力を強化する

他部署との協働や社外との交渉の場面では、単なる情報共有ではなく、互いにメリットのある関係を戦略的に築くことが求められます。ファシリテーションの視点で他部署を巻き込む力を、ネゴシエーションの視点でWin-Winの関係を構築する力を習得することで、組織全体への貢献度を高め、部署の存在感を増すことが期待できます。

ミドルマネジメント実践+人材マネジメント

人と組織をマネジメントし、戦略の実行力を高める

ミドルマネジャーは、経営層の意図を現場に落とし込み、戦略を実行する重要な役割を担います。しかし戦略の実現に適切な組織構造や人材配置がなければ、その実行は困難です。人材マネジメントの知識を備えていれば、組織構造・評価制度・人事システムを活用しながら、戦略の実行力を最大化することができます。

戦略的な人材育成でパフォーマンスを向上する

ミドルマネジメントの役割のひとつは部下の育成です。そのために1on1、エンパワーメント、モチベーション管理などの手法を身につけることが求められます。さらに人材マネジメントの知識を組み合わせることでキャリア開発の仕組みを効果的に取り入れ、より戦略的な人材育成が可能になります。

透明性のある制度設計により社内の納得感を高める

ミドルマネジャーは、経営層の期待と部下の現場の声の間に立つ「板挟み」の立場になりがちです。人材マネジメントの知識を活かし、公正な評価制度(MBO、360度評価)や透明性のある報酬制度を導入することで、部下の納得感を高めると同時に、組織全体の公平性を確保することにつながります。

ミドルマネジメント実践+組織行動とリーダーシップ

チームの動機づけを行い成果を最大化する

ミドルマネジャーの重要な役割のひとつが、部下のモチベーションを高め、チームの生産性を向上させることです。組織行動とリーダーシップで学ぶリーダーシップ理論(マズローの欲求5段階、動機づけ衛生理論、期待理論など)を活用することで、部下のやる気を引き出すマネジメントの理解を、更に深められます。

組織間の衝突をマネジメントしチームの結束を高める

ミドルマネジャーは部下同士の対立や他部署との意見の衝突に直面することが多くあります。組織行動とリーダーシップの視点を取り入れることで、コンフリクト(対立)の原因を分析し、建設的な解決策を導き出すスキルを習得できます。

導入企業の事例を用いながら
eMBAの効果的な活用方法を
ご提案

詳しい話を聞いてみる
お問い合わせするボタンのサムネイル画像

科目の詳細や料金体系を
まとめてご覧いただけます

資料ダウンロード

関連する他の科目

  • グロービス経営大学院のMBAプログラムから9科目を厳選。
    リーダーが身につけておくべきビジネスの理論やフレームワークを学びます。

  • 客観的な視点で物事を捉え、効果的なコミュニケーションを実現するための、一連の思考プロセスを学びます。

  • 社会学や心理学をベースに、戦略実現のためにどのように「人を動かす」かを考える力を身につけます。

  • 戦略の実行を効果的に行うために、マネジメントの視点から組織構造や人事システムを活用する力を磨きます。

  • マーケティング戦略を体系的に理解し、お客様に継続的に購入していただける仕組みの構築方法を学びます。

  • 経営戦略における基礎理論を理解し、成功確率の高い戦略策定に必要な思考プロセスを強化します。

  • ビジネスの現場で必要とされる会計の基礎知識を学び、組織や事業の課題を数字の面から判断する力を身につけます。

  • 企業価値を高めるためのメカニズムやリスクについて学びます。定性的な経営分析による意思決定力の強化も行います。

  • 経営の意図を現場に伝え、チームの生産性や士気を高めるための、リーダー層に必要なスキルとマインドを学びます。

  • ファシリテーター・ネゴシエーターの基本的な役割や考え方、会議・交渉における具体的なスキルを学びます。