

DEIB実現に向けて基礎と推進ポイントをおさえる
「多様性が活きる組織づくり、できていますか?」
DEIB(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン&ビロンギング)とは、「D&I=ダイバーシティ&インクルージョン」に「Equity(エクイティ)」と「Belonging(ビロンギング)」を加えた概念です。
現代のビジネス環境において、DEIBは組織の持続的成長に欠かせない要素となっています。職場でも多様なバックグラウンドや働き方が共存しており、リーダーはメンバーの個性を理解し、その強みを最大限に引き出すマネジメントスキルが求められています。
しかし「ダイバーシティ」という言葉は広く知られているものの、表面的な理解にとどまっていることも少なくありません。
本科目では、なぜダイバーシティが企業にとって戦略的に重要なのか、どのような効果をもたらすのかの理解から始めます。さらに企業がダイバーシティマネジメントを実践する際に直面しやすい課題と、それを乗り越えるためのポイントについて、具体的な事例とともに学んでいきます。
科目の構成
学びのストーリー
中期経営企画の策定でダイバーシティを戦略に組み込むことになった経営企画部。緒方さんがその資料作成を任されたが、なかなか上手くまとまらない。業務改革部の課長である「あなた」は、そんな緒方さんや早紀さんと一緒に、今後の企業戦略において重要なテーマであるダイバーシティについて学びます。
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うちの会社は女性も外国籍の社員も活躍している。そのような中でダイバーシティの目標ってどう考えればいい?
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そもそもダイバーシティとは何か? ダイバーシティマネジメントとは?
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現場のマネジャーとしてできること、取るべき行動は?

第1章 ダイバーシティマネジメントとは?
ダイバーシティ(多様性)の定義や、企業におけるダイバーシティマネジメントの重要性、その取り組みの歴史的背景や変遷について学びます。
- ダイバーシティとは
- ダイバーシティマネジメントの効果
- 「表層的なダイバーシティ」と「深層的なダイバーシティ」
- ダイバーシティマネジメントの歴史と変遷
第2章 多様な人材のマネジメント
外国籍やLGBTQ+(性的マイノリティ)、働き方の多様性の事例をもとに、 多様な人材の活躍を妨げる要因について学びます。
- 多様な人材の活躍を妨げるもの
- アンコンシャス・バイアス
- マイクロアグレッション
- マジョリティとマイノリティ
第3章 DEI実現のために
多様な人材が活き活きと活躍できるようにはどうすれば良いのかなど、組織におけるダイバーシティマネジメントの進め方について学びます。
- インクルージョンとは
- エクイティとイコーリティ
- ダイバーシティマネジメントの進め方
- DEIを推進させる取り組み
学習の進め方
インプットとアウトプットを繰り返して理解を深め、知識を定着させます。まず登場人物と対話しながらビジネスシーンでの課題解決を疑似体験し、理論や知識のインプットを行います。そしてミニクイズで学習内容を振り返りながら定着を促進。最後のスキルチェックテストでは学習到達度合いを測り、合格すると修了証が発行される仕組みです。

受講者の声
これまでは漠然としかダイバーシティを理解していませんでした。アンコンシャス・バイアスの具体例や、マイクロアグレッションについて学ぶことで、「無意識に部下を傷つけている可能性」に気づき、コミュニケーションを見直すきっかけを得られました。クイズを通して何度も振り返りができるので、理解を深められる点がいいですね。
表層的なダイバーシティから深層的なダイバーシティまで、体系的に学べる内容でした。とくに「多様な働き方」に関する具体的な取り組み事例が参考になり、勤務制度の拡充やキャリアパス整備など、実践的な施策に落とし込めそうです。企業が舞台のストーリー形式のコンテンツだったので、リアリティを感じながら取り組めました。
全国の店舗管理を担当しています。とくに、パート・アルバイトスタッフを含む多様な雇用形態の従業員が協働する環境で、何気ない言動が持つ影響力を意識するようになりました。管理職やリーダーだけでなく、全社員に受講してほしい内容です。
学びの効果を高める科目の組み合わせ
ダイバーシティマネジメント+組織行動とリーダーシップ
多様な価値観を理解しリーダーシップを発揮する
リーダーシップを発揮するには、メンバーの価値観やモチベーションを理解し、それに応じた働きかけが必要です。ダイバーシティマネジメントの知識は、文化や世代間の違いを理解し、それらに配慮したマネジメントへ活用できます。 さらに組織行動とリーダーシップを学ぶことで、状況に応じたリーダーシップのスタイルを使い分け、チームを効果的に導くことが可能になります。
多様な人材の強みを活かし組織の成果につなげる
ダイバーシティは「受け入れる」だけではなく、「活かす」ことで真価を発揮します。ダイバーシティマネジメントでは、異なる強みを持つ人材を活用するための視点を得られます。 そこに組織行動とリーダーシップの知識を加えることで、適切な業務アサインやチーム編成を行い、多様性を組織の成果につなげることが可能になります。
組織内のコンフリクトを適切にマネジメントする
多様なメンバーが集まる組織では、価値観の違いによるコンフリクトが発生しやすくなります。これらの違いを尊重し、対立を前向きな議論に変えるために、ダイバーシティマネジメントの知識が役立ちます。 さらに、組織行動とリーダーシップを学ぶことで、コンフリクトを調整し、チームの成長につなげるための具体的なスキルが身につきます。
ダイバーシティマネジメント+人材マネジメント
公正で柔軟な人事制度を設計する
多様な働き方や価値観を持つ人材が増える中で、従来の画一的な評価・報酬制度では対応しきれない場面が増えています。人材マネジメントの基本原則にもとづきながら、ダイバーシティの視点を取り入れることで、公正かつ柔軟な評価・報酬制度の設計につなげられます。
異文化理解とコミュニケーション能力を向上する
国籍、性別、年齢、ライフスタイルなど、多様な背景から生じる価値観の違いを理解することは、効果的なチームマネジメントの鍵となります。ダイバーシティマネジメントの知見を人材マネジメントに活かすことで、背景の違いから生じる誤解や摩擦を減らし、より質の高いコミュニケーションが可能になります。
ダイバーシティマネジメント+ハラスメント
無意識の偏見を理解し、ハラスメントを防止する
ハラスメントの発生要因のひとつに、「気づかないうちに差別的な発言や態度を取ってしまうこと(アンコンシャス・バイアス)」 があります。ダイバーシティマネジメントの知識を身につけておくことで、自分や周囲のこうした偏見に気づき、ハラスメントにつながる行動を未然に防ぐリーダーシップを発揮できるようになります。
適切なハラスメント対応により、組織全体でのDEIを推進する
ハラスメントへの対応を組織全体で学ぶことは、職場の安全性を高めるだけでなく、ダイバーシティ推進の基盤になります。ダイバーシティマネジメントとハラスメント対策を組み合わせることで、多様性の理解に基づいた公平なルールと対応策を整備することができ、さまざまな人材が安心して働ける環境の実現につながります。
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