コンプライアンス

受講期間
3カ月
受講時間
3時間

未来を勝ち抜くための、
社会的・個人的信頼を学ぶ

「知って防ごう、学びが導く、健全な企業経営」

組織が社会的な信頼を築くためには、コンプライアンスへの理解と、それに基づく適切な行動が不可欠です。

「会社が規則を作ってそれを守ればいいのでは?」「社員個人には関係がないことなのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし実際には、健全な企業経営を支えるのは、従業員一人ひとりの日常的な判断と行動です。その積み重ねが、企業の評判と存続を左右する重要な要素にもなるのです。

とくにリーダー層には、コンプライアンスの基本を理解し、組織と個人が法的トラブルを回避しながら、信頼性を維持するための指針を示す役割があります。

当科目では、企業の持続的成長と社会からの信頼獲得に必要なコンプライアンスの知識を学びます。プログラムの中では、具体的な相談窓口や解決手段についても紹介しています。

科目の構成

学びのストーリー

法人営業部で、コンプライアンス違反の疑いが発生。本郷部長のもと各部署の代表が集まり、全社的なコンプライアンス学習週間を企画することになりました。あなたと早紀さんはその準備として、eラーニングを通じて、コンプライアンスの重要性と対策について理解を深めます。単なるルールの遵守にとどまらず、企業の信頼を守るために、実践的な知識を身につけていきます。​

この科目で「あなた」が直面するケースの例
  • 課題例のアイコン画像

    どのような時に、人はコンプライアンス違反に陥りやすいのか?

  • 課題例のアイコン画像

    コンプライアンス体制の整備、何から手を付ければいいのか?

  • 課題例のアイコン画像

    弁護士など、外部の専門家とはどのように連携を取ればいいのか?

学習画面の一例

第1章 コンプライアンス概要

コンプライアンスの基本概念、定義、内部統制とガバナンスについて解説し、企業経営における重要性とメリット、さらにコンプライアンス違反の原因について学びます。

学びのポイント
  • コンプライアンスとは
  • 内部統制、ガバナンスとは​
  • 経営にとってのコンプライアンスの重要性​
  • コンプライアンス経営のメリット​
  • コンプライアンス違反の原因

第2章 コンプライアンス基本知識

コンプライアンス体制のあり方について解説します。また、税法や個人情報保護法、外国法、不正競争防止法などの法的要件と注意点、企業倫理について学びます。

学びのポイント
  • コンプライアンス体制のあり方​
  • 税法・個人情報保護法とは​
  • 外国法との付き合い方​
  • 不正競争防止法とは​
  • 企業倫理規範とは

第3章 コンプライアンス実践

コンプライアンス体制を支える専門家の役割と、実際の違反事例から得られる教訓について学びます。

学びのポイント
  • 弁護士・コンサルタント・公認会計士・税理士・役所の役割​
  • コンプライアンス違反事例

学習の進め方

インプットとアウトプットを繰り返して理解を深め、知識を定着させます。まず登場人物と対話しながらビジネスシーンでの課題解決を追体験し、理論や知識のインプットを行います。そしてミニクイズで学習内容を振り返りながら定着を促進。最後のスキルチェックテストでは学習到達度合いを測り、合格すると修了証が発行される仕組みです。

学習の進め方を示した図

受講者の声

コースを学習し、自部署でも起こり得る身近な問題だと痛感しました。部下への指導の際、「なぜこれがコンプライアンス違反になるのか」をより具体的に説明できるようになりました。

20代 情報通信(グループリーダー)

これまでコンプライアンスを「単なるルール遵守」と考えていましたが、企業価値の向上や持続的成長につながる経営戦略の一環として理解できました。管理職として、より広い視点でチーム運営ができそうです。登場人物と共に学習を進めるスタイルは新鮮で、学びやすい設計だと感じました。

30代 金融(マネジャー)

内部統制やガバナンスについて、理論だけでなく実務的な観点から学べたのが良かったです。税法や個人情報保護など、専門性の高い分野についても基本的な考え方が整理できました。理解が難しい複雑な概念も、ミニクイズで復習できるので助かりました。管理職として必要な知識を体系的に習得できたと感じています。

40代 メーカー(管理職)

学びの効果を高める科目の組み合わせ

コンプライアンス+経営戦略

ビジネスにおけるリスクと機会を同時に評価する

コンプライアンスと経営戦略を同時に学ぶことで、法令遵守の視点を持ちながら戦略的な意思決定ができるようになります。具体的には、新規事業や市場参入の検討時などに、法的リスクを特定しつつ、規制環境を競争優位性に変える発想が生まれます。例えば環境規制の強化を単なる遵守コストではなく、環境配慮型製品開発の機会として捉えるような発想もできるでしょう。

透明性の高い企業文化の形成を後押しする

コンプライアンス・経営戦略双方の分野を理解することで、投資家、顧客、取引先など多様なステークホルダーが求める法的・倫理的期待に応えながら、企業価値を高める戦略を実行できます。近年のESG投資の拡大や消費者の倫理的消費意識の高まりにより、コンプライアンス体制の充実は単なる法的要請ではなく、投資判断や購買決定における重要な評価要素となっています。経営戦略にコンプライアンスの視点を組み込むことは、法令順守を基盤とした透明性の高い企業文化の形成に役立ちます。

コンプライアンス違反による経営リスクを未然に防ぐ

昨今の経営環境において、法令や規制の遵守といったリスク管理の実行は不可欠です。コンプライアンスの知識を学ぶことで、経営戦略を実行する際に発生する法的リスクやガバナンス上の課題を理解し、適切な対策を講じることができます。 新規事業やM&Aといった複雑な施策においても、法的リスクを事前に特定し、適切な戦略を立てることが重要です。

コンプライアンス+ハラスメント

コンプライアンス体制を整えハラスメントを予防する

ハラスメントはコンプライアンス違反のひとつであり、労働法や企業倫理に関わる重要な問題です。パワハラやセクハラなどのハラスメントが発生すると、企業の社会的信頼を損ない、訴訟や行政指導などの法的リスクをもたらします。ハラスメントとコンプライアンスの知識をあわせ持つことで、法令や指針の理解にもとづいたハラスメントの予防が可能になります。社内ルールの策定、相談窓口の設置、違反時の対応フローなどのコンプライアンス体制を整えることは、ハラスメントが発生した際の適切な対応にもつながります。

ハラスメントの相談対応を適切に行う

ハラスメントが発生した際に、社内で不適切な対応をしてしまうと、被害者の精神的負担が増し、企業のコンプライアンス違反として社会的信用を失うことにつながります。コンプライアンスの重要な要素である「内部統制」や「ガバナンス」の知識は、ハラスメントに関する通報・相談窓口の運営や、公正な調査プロセスの確立に役立てられます。万が一ハラスメントが発生した際にも、これらの知識にもとづいて適切な対応を行えるため、企業の法的・社会的リスクを低減できます。

コンプライアンス+情報セキュリティ

情報を適切に管理し企業の信頼を守る

企業が情報セキュリティ対策を怠ると、個人情報漏えい、機密情報の流出、サイバー攻撃による損害などのリスクが高まり、そのせいで重大なコンプライアンス違反をまねく可能性があります。

実際に個人情報保護法では、適切な情報管理を怠った場合、企業や経営者が責任を負うことが明確に規定されています。情報セキュリティとコンプライアンスを同時に学ぶことで、違反による法的リスクを把握し、適切な予防策を講じることができます。

コンプライアンス体制の一部として情報セキュリティポリシーを策定する

企業が適切なコンプライアンス体制を構築する上で、情報セキュリティポリシーの策定は重要な要素のひとつです。個人情報保護法や不正競争防止法などの法令遵守、顧客データの保護、営業秘密の管理といった法的責任を果たすためには、情報の適切な取り扱いルールを明確に定め、全社的に浸透させることが不可欠です。

情報セキュリティの意識を向上し、コンプライアンス違反を防ぐ

情報漏えい事故の多くは「うっかりミス」や「内部不正」によって発生しています。具体的には、パスワード管理の不備、メールの誤送信、許可のない機密情報の持ち出しなど、日常業務における小さなミスや判断の誤りがコンプライアンス違反に発展し、企業に深刻な損害をもたらす可能性があります。これらのリスクを低減するためには、社員一人ひとりが情報セキュリティの知識を身につけ、適切な情報取り扱いのスキルと知識を身につけることが不可欠です。

導入企業の事例を用いながら
eMBAの効果的な活用方法を
ご提案

詳しい話を聞いてみる
お問い合わせするボタンのサムネイル画像

科目の詳細や料金体系を
まとめてご覧いただけます

資料ダウンロード

関連する他の科目

  • 急速に変化する現代のビジネス環境において、
    すべてのビジネスパーソンが新たに学ぶべき重要なテーマをピックアップしました。

  • 企業がダイバーシティマネジメントを推進する際の課題やその解決方法を、事例とともに学びます。

  • ハラスメントを防ぎ、万が一起きてしまった場合の適切な判断基準を身につけるために、定義や事例を学びます。

  • 職場におけるメンタルヘルスの基礎から具体的な実践方法まで、知っておくべきメンタルヘルスの基本を学びます。

  • 企業が持続的に成長し、社会から信頼を獲得するために必要なコンプライアンスの知識を学びます。

  • すべてのビジネスパーソンに必須のセキュリティリテラシーを学び、「情報を守る力」を強化します。